簿記試験での検算テクニック

合格だるま

簿記試験での検算テクニック

いや、大したことじゃないんです。あまり期待されると困るのですが、まあ誰かの役にたてばと思い書いてみます。工業簿記、原価計算における検算テクニックです。

総合原価計算は単価を比較する(1級、2級)

総合原価計算の問題で、完成品総合原価が出たとする。そうしたら、まずは原価要素(材料費と加工費)ごとに単位原価を計算してみよう。続いて、おもむろに月初仕掛品の単位原価を計算するんだ。

もしも、両者の数値が割と近ければ解答があっている可能性が高い。もしも1桁違うほどずれているなら、どこかで計算間違いをしている可能性大だ。

これは、私が受験生時代(というか今でも)使っている検算テクニックだ。

ただし、これは絶対ではない。
手慣れた作問者は、こういう数値の全体的な整合性というのは意識しているので、おかしな数値設定にはしない。だからこの検算テクニックは通用する。
しかし、過去問を元ネタに「適当に数値変えてね」なんてアルバイトに作問をまかせているような会社だったりすると、このあたりいい加減だったりする。そのへんは安いスクールを選ぶ時のリスクかもしれない。

計算結果が割り切れるかどうか(2級)

王道だけど、計算結果が割り切れるのか、端数が出るのか、はとても重要だ。

2級の問題なら、全ての解答、必ず割り切れるはずだ。割り切れないならどこかで間違っている。計算しなおそう。これは信じて大丈夫。

計算結果が割り切れるかどうか(1級)

1級だと計算結果が必ず割り切れるとは限らない。

ただし、そういった場合は、問題文のどこかに端数処理の指示があるはず。もし、指示がないのに割り切れないなら、どこかで間違っている。計算しなおそう。これは信じて大丈夫。

では「端数処理の指示があって」かつ「割り切れない」場合にどうするか。これが問題だ。

作問者は端数をどう思っているか

ここで、作問者の視点から話をする。

なんだかんだ言って、作問者も端数は嫌いだ。出来ることなら割り切れる数値で作問したい。

端数が出ると、四捨五入などの指示が必要となり面倒くさい。ましてや、うかつに「小数点以下2位四捨五入」なんて書いちゃうと「3位を四捨五入して2位までの数値で答える」のか「2位を四捨五入する」のかが不明瞭になってしまう。トラブルのもとだ。
(こういう場合は、「小数点以下2位四捨五入」と書けば間違いない。)

また、解答数値が12.345…%(=0.12345…)だとする。
ここで「小数点以下3位を四捨五入」とした場合、0.12(つまり12%)と解答すべきなのか、12.35%と解答すべきか不明瞭だ。これもトラブルのもとだ。そんなこんなで、出来るだけ端数を出したくない。

それが作問者の正直な気持ちだ。

しかし端数が出やすい問題がある

だけれども、どうしても端数が出やすい問題というのがある。
総合原価計算だ。特に仕損や減損が絡むと端数が出やすい。というか端数が出ない数値設定をするのが難しいという感じだろうか。だから、本試験で総合原価計算で端数が出ても、それほど気にしなくていいと思う。特に全経上級の総合原価計算は端数は出るものだ、くらいに思っておいてちょうどいい。

副産物や仕損品評価額は作問者にとってありがたい

ちょっと裏話がある。実は副産物とか仕損品評価額を設定すると端数回避が出来るんだ。これ、作問者にとってはありがたい。

つまり、何も考えずに数値設定して、普通に完成品単位原価を計算してみたら割り切れなかったとする。こんな場合は、逆算して、じゃあ完成品総合原価がいくらなら割り切れるの?という数値を計算しておいて、そのあるべき完成品総合原価と成り行きで出ちゃった完成品総合原価の差分を仕損品評価額にしちゃうんだ。そうすると割り切れるようになる。(もうこのあたり作問者じゃないと意味分からないかもしれない。分からなければスルーして。)

つまり何が言いたいかというと、「副産物」とか「仕損品評価額」がある場合は、割り切れる数値になりやすい、ということだ。

ただし、絶対ではない。
最近、全経上級で同じようなパターン(仕損品評価額があるパターン)の問題をやっているとき「割り切れるはずだ」と確信して解いているのに、どうしても割り切れなくて頭かかえたことあった。結果、本当に割り切れなかったのだ。こういうこともあるので、まあ、参考程度ということで。


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