どうでもいい話(日常の業務的意思決定会計)

牛丼の吉野家が好きだ。しばらく前に、吉野家で「3杯食べると1杯無料」というキャンペーンをやっていた。牛丼食べるとクーポン券もらえて、これを3枚集めると1杯タダになるというもの。評判がいいのだろう。定期的にやっている。
ところで。
このキャンペーン、実に上手く出来ていると思う。というのも、結構お得なキャンペーンに見えるけど、これって、経営者から見れば、実質25%オフセールと一緒だ。(この計算大丈夫?)
いや、正確には違う。25%オフは、このキャンペーンに参加した人全員が権利を行使した場合の話であって、実際には、多くの人が権利を行使しない。
こういうちまちましたクーポン券は捨てたり失くしたりするものだ。(チョコボールの銀のエンゼルを5枚集めて送った人はどれくらいいるのだろうという話。)
それに、そもそも3回も行かない人も大勢いるだろう。それにがんばってクーポン券3枚集めて、食べに行こうと思ったらキャンペーン期間が終わっていたりする。
ということで、本当にザクッとだけど、このキャンペーン、権利を行使する人って多く見積もっても3割以下だと思う。すると実質10%オフ以下のセールだ(ちなみに、この計算、ちゃんと出来る?)
もし、値引きキャンペーンやろうということになって、「牛丼10%オフ」ってやってもあまりインパクトがない。それが「3杯食べれば1杯無料!」というのは結構なインパクトだ。これで客数が何割か伸びればまずまずだろう。
ということで、このキャンペーン、実に上手く出来ていると思う。
ちなみに、これをテーマに、ちょっといじれば業務的意思決定会計の問題作れるなぁと思ったけど、さすがに出題されそうにないのでやめといた。
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こんばんは。
文中の(この計算大丈夫?)が気になったので・・・
・25%オフ→ 380×3杯=1,140 4杯目を加算するので1,140+380=1,520
1,520に対して380値引きなので、380/1,520=0.25 25%
・10%以下→ 380×3杯=1,140 4杯目380x0.3=114 1,140+114=1,254
今度は1,254に対して114なので、114/1,254=0.0909・・・10%以下
10%が難しかったですが・・・いかがでしょうか?
ファイティンさん
こんばんは。素晴らしい!正解です。
さて、ちょっとコツを。こういう問題って、販売価格@380円という具体的な数値を使ってももちろん構わないんですけど、基本、販売価格には影響受けませんから数量だけで考えるという方法もあります。そういう方法に慣れておくのもいいかもしれません。試験で価格が不明のときでも対処できますので。
例えば25%オフの話は、3杯の値段で4杯を提供しなきゃいけない。つまり4杯の価値を3杯で売ってるわけです。つまり4に対して1の値引きをしているので、1÷4=0.25 ですね。
次はちょっと難しい。3杯に対して1杯を提供しようとしたけど実際には0.3杯しか使われていない。ということは、3.3杯の価値を3杯で売っているわけです。つまり、3.3に対して0.3を値引きしているので、0.3÷3.3=0.0909・・・約9.1%です。
結果、ファイティンさんと同じ答えです。結構、このあたりのセンスは、業務的意思決定でも使いますから、大切ですよね。
先生、早速ありがとうございます。
正解でよかったです!
なるほど、数量だけで考えるのは思いつきませんでした・・
販売単価、影響しないですね。解説ありがとうございます。
業務的意思決定問題、この考え方で解けるよう確認します。
でも、本試験レベルの問題難しいんですよね・・・がんばります!