地獄への道に行ってはいけない

地獄への道に行ってはいけない

第173回日商簿記1級の本試験。受験された方、本当にお疲れ様でした。

今回は、思うところのある試験でした。言語化してみたいと思います。

今回もっとも話題になったのは商業簿記の連結会計でした。かつてないほど難易度が高く、衝撃を受けた方も多かったと思います。SNSなどでは「もう1級の勉強だけでは受からない」「受かるのは公認会計士受験生ばかりだ」など、様々な声が聞かれました。

某簿記系ユーチューバーは「簿記1級の教材だけでは網羅性が足りない。これではラッキー回しか受からない。公認会計士の勉強をするか、私のYoutubeを見ましょう」みたいな発言をされていました。

今回、言いたいことは、このような「会計士でしか解けないような論点が出たのだから、会計士の勉強をしなければならないんだ」といった風説に載せられないで欲しいということです。それは地獄への道です。

「でも、実際のところ、簿記1級専門で勉強していた人は出来なかったけど、会計士受験生は出来たんでしょ?じゃあ会計士教材が必要なんじゃないの」と思われるかもしれません。

確かに、会計士受験生の合格率は高いです。しかしそれは会計士受験生の方が簿記1級受験生よりも学習時間が多いことが主な要因です。

会計士の短答式(1次試験)合格までは一般に2,000〜3,000時間くらい必要です。また論文式(2次試験)合格までには、さらに1,000時間くらい必要です。トータル3,000〜4,000時間くらい勉強しなければなりません。

簿記1級の学習時間は700時間〜1,000時間くらいが一般的です。短答式にくらべても3倍程度は学習時間が違うのですから、会計士受験生の合格率が高いのは当然です。

さらに言えば、今回の1級の連結では、以下に記載の論点が出ましたが、これらは簿記1級のテキストに載っていないばかりか会計士の短答式教材にも載っていません。

    1. 企業結合に係る特定勘定
    2. 顧客関連資産
    3. 孫会社まである4社の連結
    4. 子会社株式が減損
    5. 関係会社ではあるけど重要性の観点から連結から除外した子会社の存在
    6. 親会社が子会社の社員にストックオプション付与
    7. 子会社の社員が親会社に出向していて、本来は親会社が払う給料を子会社が立て替えている

つまり、教材を会計士向けのものに変えたからといって、それだけで合格に近づけるわけではないのです。

じゃあどうすればいいのか。

見落とされがちなことですが、とても大事なことがあります。

それが分かれば合格にぐっと近づけます。

未知の問題を既知の知識で解く

それは「未知の問題を既知の知識で解く」力を養成することです。

通常の試験は教科書で習ったとおりの問題が出ます。簿記2級なんてまさにそうです。そうした試験なら既存の知識を吐き出すだけですから、当然ながらきちんと勉強した人なら合格します。

しかし簿記1級は、この知識吐き出し型の問題はおおむね8割くらいで、残り2割は知らない(習っていない)問題が出るのです。

ですから、知識吐き出し型だけで合格しようと思うなら、実質的に戦える配点は80点しかなく、このうち70点を取りに行くことになるわけですから87.5%の得点率が必要です。それゆえ1級は超難関試験だと言われるのです。

こうした知識吐き出し型の方は、ギリギリ合格点に届かなかったとき「もっと知識をインプットしなければならない」と考えがちです。これが地獄への道です。

そうではありません。

合格に必要なのは、いたずらに学習範囲を広げることではなく、未知の問題(教科書で習っていない問題)を、既知の知識で解けるようにする力をつけることなのです。その方がよほど合格に近づけます。

特に今回の試験は、この「未知の問題を既知の知識で解く」力が試された試験なのではないかと思います。

第173回の本試験で試された現場対応力

今回の連結で言えば「顧客関連資産」と「企業結合に係る特定勘定」の取り扱いが分からなかった方が多かったと思います。

プロ簿記テキストでは企業結合会計の章で取り扱っていましたが、連結会計の章では扱っていませんでした。

しかしです。

そもそも、企業結合会計の合併と連結会計は、支配を獲得して、相手を時価で取り込むという点では非常によく似た論点です。

合併時は、被取得企業の資産と負債を時価評価して(識別可能資産・負債として認識して)、取得原価を配分する処理を行います。この処理と、連結会計の支配獲得時に認識する評価差額は本質的には同じだという理解があれば、今回の連結のタイムテーブルを作ることが出来たはずです。タイムテーブルが作れれば「のれん」と「のれん償却額」が得点出来ました。

このように「知らないから出来ない」としてしまうとそこでおしまいですが、「知らないけど、あれと同じじゃないの」という応用力があれば得点できたわけです。(世間では、この力を現場対応力と言ったりします)

これは、商業簿記の連結会計だけではなく、工業簿記でも同様でした。

今回の工業簿記では、問題文に「原価の似た製品同士を 1 つのグループにして平均的な原価標準を設定して管理する 」と書かれていました。このように複数の事象を1つにまとめるという考え方は、工業簿記や原価計算ではよく登場します。

複数製品のCVP分析などはその典型です。加重平均貢献利益率を算定しますよね。また、加重平均資本コスト率も同様です。負債の資本コスト率と純資産の資本コスト率を加重平均して1本化します。

複数製品の原価標準を1本化する、という問題自体は初見かもしれませんが(実際には第123回で出題されていますので、初出ではないのですが)、ここでも「未知の問題を既知の知識で解く」力を発揮すれば容易に解けたはずです。

さらに言えば「標準的には製品A-1と製品A-2を4:1の割合で製造販売するが、実際の割合は3:1だった。このときの製品ミックスの仮定と実際との食い違いから生じた原価差異を求めよ」という問題が出ましたが、これなんてまさに標準原価計算でおなじみの「配合差異・歩留差異」の配合差異のことを言っているだな、と気付けばなんてことないわけです。

「知らないから解けない」ではなく「知らないけど既存の知識で何とかする」という力が求められているのです。それを「知らないからもっとたくさんの量を覚えよう」という方向に行ってしまうと泥沼にハマってしまうのです。

どうすれば「未知の問題を既知の知識で解く」力を養成できるか

では、どうすれば「未知の問題を既知の知識で解く」力を養成することができるのか。

それは問題演習をするときに「その問題を解くこと自体」を目的にしないことです。「その問題だけ解けても意味がない。同じ論点の別の問題が解けるようにならなければ意味がない」という意識を持つことが大切です。

「その問題を解くこと自体」を目的にすると、解き方パターンを覚える勉強になりがちです。そうした勉強法は短時間で成果が出やすい(解き方を覚えた瞬間はすぐに問題が解ける)ので、一見すると効率的ですが、忘れやすいのです。時の経過とともにどんどん忘れていきます。

忘れたらまた覚えればいいや、と思うかもしれませんが、簿記1級は範囲が広く深いので追いつきません。ある程度のところまでいくと、覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返すばかりで、先に進んでいない感じ(停滞感)を覚えるはずです。そうしてベテラン化するのです。

大切なのは腹落ち感です。「ああ、そういうことか。この処理は、こういう目的で、こういうことをやっているのか」という感覚を得ることを目的にするのです。その域に達した論点は中々忘れませんし応用が効くようになります。

また、腹落ちするとその論点に対して面白みを覚えます。すると深堀りしたくなって、さらに深い理解につながります。

では、どうすれば腹落ち出来るのか。

「何のためにその処理をしているのか」「なぜ、そうなるのか」を考えることが大切です。また、他に類似した論点がないかを探すのも効果的です。最終的には「この論点は要するにこういうこと」を人に説明できること(言語化)を目指しましょう。

こうして腹落ちすることが「未知の問題を既知の知識で解く」力の養成につながります。

最後に

なお、1点。

この記事は、かなりの量を愚直に勉強してきているのに、本試験で知らない論点が出されてしまい対応出来なくて、なかなか結果が出ない受験生に向けてのメッセージです。

そもそもの勉強量が足りていない受験生は、話は別です。勉強してください。

ぜひ、闇雲に学習範囲や教材を拡張していくのではなくて、「未知の問題を既知の知識で解く」力を養成することを意識してみてください。

“地獄への道に行ってはいけない” に対して18件のコメントがあります。

  1. tu より:

    元受講生です、
    前回69点で不合格、今回こそはと意気込んでの2回目の挑戦でしたが、TAC以外は70〜74点でした。TACは69点、工原は9割でした。
    また69点で落ちるかもなあ、落ちた時今回の問題を踏まえて今後どう勉強していこうかなと思っていた矢先に私も某youtuberの方のSNSを見ました。
    確かに今回の問題も出題範囲である以上、会計士テキストにも手を出すのも合理的かもしれないけど、それは沼にハマるし、会計士を目指していない身としてはやってはいけないよなあと思いましたが、やはりそうですよね。

    今回気になるのが商業簿記で傾斜が入るのか、売上高や売上原価、当期純利益、利益剰余金、非支配株主持分に配点がくるのかというところです。
    工原の平均点おそらく高い、会計士受験生は問題なく商業簿記も解けているという状況で傾斜が入らないのではと思っていますが、、、
    いずれにしても、もう少し科目ごとの難易度を均一にしてほしい、、、!

    1. pro-boki より:

      今回の商簿は、その難易度から考えて、間違いなく傾斜配点になるだろうと思っていたのですが、そうでもないかもしれません。

      冷静に分析してみると、次の9箇所は簿記2級レベルの知識のみで得点できます。
      ・契約資産
      ・商品
      ・関係会社長期貸付金
      ・関係会社長期借入金
      ・資本金
      ・資本剰余金
      ・受取配当金
      ・受取利息
      ・支払利息

      また、分からないながらも多分こうだろうという勘で取れるのは次の3箇所です。
      ・顧客関連資産
      ・顧客関連資産償却額
      ・未払費用

      また、個別財務諸表の金額を写すだけもしくは「0」と回答するかの2択は次の6箇所です。
      ・企業結合に係る特定勘定
      ・新株予約権
      ・株式報酬費用
      ・株式報酬受入益
      ・関係会社株式評価損
      ・未収入金

      まず無理だよねというのが次の6箇所です。
      ・利益剰余金
      ・売上高
      ・売上原価
      ・非支配株主持分に帰属する当期純利益
      ・親会社株主持分に帰属する当期純利益
      ・その他営業費

      結局、2級の知識にプラスして、あとは勘で答えたり、2択で答える箇所が半分くらい正解取れていれば13〜14点くらいは取れる問題でした。

      逆にまず無理だよねという箇所が6箇所ありますから、そこに配点が来るなら上限は19点くらいだと思います。つまり、2級レベルの受験生でも会計士に合格できるレベルでも、実は商簿では5〜6点しか差が付かなかったのではないかと思います。

      その点で、今回、本当の勝負どころは会計学で15点以上取ることと、工原で8割以上を取り切ることにあったように思います。

      tuさん、前回69点だったということで、実力があることは間違いありません。1級はかなり運の要素がありますので残念な結果になることもありますが、合格は時間の問題だと思います。引き続き頑張ってください。

  2. NT より:

    簿記1級専念生ですが、自分がやってる、意識していることと全く同じことを仰っていてすごく共感しました。
    私自身合計半年間勉強して2回目の受験で、今回の点数はボーダーギリギリ届くかどうかといったものでしたが、商業簿記自体はどこの予想配点でも15点ほど取れていました。やはり大切なのは理解だと再認識しました。
    普段からこの仕訳がなぜこんな風になるのか、そもそもなぜこんな処理が生まれたのかといった点から納得いくまで考え続ける勉強をしていましたが、そのおかげか、連結でも拾える論点が多く、ストックオプションの問題などは理解が活きた典型だったなと思います。
    闇雲に広範囲に手を出すのではなく、知っている知識をいかに応用できるレベルにして知っている知識だけで戦えるようにするか。これは本当に大切ですね。

    1. pro-boki より:

      半年間の勉強で、ボーダーギリギリ届くところまできているのは素晴らしいです。

      「普段からこの仕訳がなぜこんな風になるのか、そもそもなぜこんな処理が生まれたのかといった点から納得いくまで考え続ける勉強をしていました」

      まさにこれなんですよね。素晴らしいと思います。今回の結果は分かりませんが、そうした信念で勉強を続けられてきたNTさんであれば、必ずや結果がついてくると思います。引き続き頑張ってください。

  3. やまもと より:

    商業簿記難しかったですが、最低限点数取るためにあまり深く考えない方が良かったみたいですね。
    商業簿記は写すだけのとこや0のとこにもそれなりに配点くるかなと思いましたが、TACヤクレアールのような配点の仕方だったら
    自己採点の結果ギリギリ落ちる可能性がありそうです
    商業 10〜14
    会計 13〜14
    工業 25
    原価 21〜22

    商簿のここまではなんとか取れるよねというところは取れているようですが、2ヶ月間モヤモヤが続きそうです。

    1. pro-boki より:

      >商業簿記難しかったですが、最低限点数取るためにあまり深く考えない方が良かったみたいですね。

      はい、そうだったと思います。

      今回のようにあまりに難しすぎると、一般の方はさっぱり分からないので、難しい箇所は無視せざるを得なくなり、分かるところだけに集中することになるんですよね。結果的にはこれがもっとも合格しやすかったのだと思います。

      これが合格レベルの方ですと、つい超難問を考え込んでしまうんですよね。すると、精神力が削られて、脳に疲労が蓄積し、集中力が削がれてケアレスミスをしたり読み取りミスをしたりするのだと思います。

      結果的に、あまり深く考えなかった人の方がむしろ合格しやすかったりする面もあったと思います。

      自己採点は69点から75点なのですね。
      TACとクレアールの予想配点を見ましたが結構辛いので大丈夫そうですけどね。

  4. F.K より:

    元プロ簿記受講生です。
    173回を受験し、こちらの記事にとても共感したのでコメントさせていただきます。

    私自身、今回が4回目の受験となりました。
    前回の171回では、ケアレスミスによる失点で70点に届かなかったのが悔しく、半年以上人生をかけて勉強してきたつもりです。
    ケアレスミスの対策方法についても勉強し、今回こそは合格できそうという自信がありました。

    最初に目に入ったのが『企業結合にかかる特定勘定』という文字。解答の連結財務諸表の作成も相まって、企業結合からの連結の問題かな?と思いました。
    企業結合の章で企業結合にかかる特定勘定については履修済みだったため、これはいけるかも!?と思った矢先、問題文を読み始めるとヤバイヤバイヤバイ…。今回も無理なのか…と一瞬頭をよぎりました。
    ただ、絶対に試験が終わるまでは諦めないと近い、問題に食らいつきました。

    『未知の問題を既知の知識で解く』
    今思えば無意識にこれが出来ていたのだと思います。
    確か吸収合併と連結ってほぼイコールだよな、合併仕訳でのれんを算出する時に、企業結合にかかる特定勘定や、その他条件付きで無形固定資産を計上してたよなと。
    また、難しいことしてるけど結局連結上相殺するから消えるんじゃね?など、合っている確証はないがとりあえずこうかな?で埋めました。
    試験直後は足切ったかもな…と思ってましたが、
    結果、商簿は16点取れてました。

    自己採点結果
    商16
    会19
    工20
    原20
    計75

    時間が経って考えてみると、ちゃんと連結の本質を理解していれば取れる箇所は割とあり、作問者の意図が汲み取れる良問だったのかも?とも思えてきます。

    とは言っても、範囲が膨大だからこそ、もっと死ぬ気で勉強してきたところを満遍なく出して努力が報われる試験にして欲しいですが。

    合格発表まで2ヶ月間の過ごし方に苦労しそうです。

    1. pro-boki より:

      おめでとうございます。

      やはり受かる方は、本質を掴み取る力があるんですよね。商簿で16点取れているのは、地力を感じます。
      あと、会計学19点が高得点ですね。会計学は、地道にコツコツきちんと勉強を積み重ねてきた方が点数を伸ばしているように思います。

      >範囲が膨大だからこそ、もっと死ぬ気で勉強してきたところを満遍なく出して努力が報われる試験にして欲しいですが。

      これは、本当にそうで、1年間、勉強してきた、収益認識、貸倒引当金、有価証券、外貨建取引、などなど・・・全部無視かよ、と思うと虚しいですね。あと1級は作問が下手すぎですね。受験生の実力を反映しない試験(運要素が強すぎる試験)だと思います。

  5. ABC より:

    あれだけ言われてしまうと流石に公認会計士の財務会計の教科書を買うか検討してしまいますが、ここは踏みとどまってみます。
    ありがとうございます。今回の失点は会計学で点数を稼げなかった故と思って勉強を続けます。

    1. pro-boki より:

      大切なことは、学習範囲を広げることではなく、「基本を押さえて確実に取り切ること」と「知らない問題でも既存の知識で解き切る力」です。それで合格できます。自分を信じてぜひがんばってください。

      あと、別の記事でも書きましたが、今回の試験の合否にもっとも影響があったのは、実は会計学だったのではないかと思います。会計学で点数を稼げている人は、合格率も高いです。

  6. iaorana より:

    元プロ簿記生のiaoranaといいます。
    富久田先生の言われる通りだと思います。
    「未知の問題を既知の知識で解く」は、実務でも頻繁に直面します。
    分かっていたはずが、浅い理解だったと思い知らされるのも度々です。
    私がプロ簿記に鍛えていただいたのは、会計処理と受験のテクニックだけではありません。腹落ちさせること、使いこなせるようになること、途中はどうあれ結果はこうなると確信を持てるようにすること。試験でも実務でも大切なこのことを、私はここで学ばせていただきました。
    無駄に広げす、富久田先生と教材を信じて、頑張ってください。

    1. pro-boki より:

      iaoranaさん、お久しぶりです。よく覚えていますよ。

      確か、2023年に簿記1級と簿記論、財務諸表論に合格されて、2024年に法人税法、相続税法、消費税法に合格されたんですよね。
      1級合格から1年2ヶ月で税理士試験5科目合格とは驚異的なスピードです。
      ものすごい努力をされたのだと思います。後に学ぶものの憧れですね!

  7. esk より:

    今回の連結は魔境だったようですね、知人に問題を見せてもらって驚きました。
    ただまさに先生のおっしゃる通りだと思います。
    現在会計士論文式試験の勉強をしていますが、連結において特定勘定が出てくる問題なんて見たことないですし、孫会社を含む連結も(テキストに載ってはいますが)論文生になるまでかなり手薄になっている論点でした(簿記1級受験者の会計士受験生のうち多くが短答生なことを考えるとあまり簿記1級専念生と変わらなそう)。連結上のストックオプションももちろん見たことないですし、出向社員もテキストになってないはずです。しかし、知り合いの会計士短答式試験受験生の知人の多くは、「見たことなくて焦ったけど現場対応でなんとか部分的に埋めた」と言っていました。
    先生のおっしゃる通り今回の連結の出来を左右したのは日頃の連結に対する理解力なのかな、、、と、、。
    修正仕訳は連結上あるべき仕訳と個別上の仕訳の差額概念にすぎない、という考え方を日頃から意識して、連結上のあるべき仕訳を考える学習が効果的なのかな、なんて個人的に感じました。

    1. pro-boki より:

      >会計士短答式試験受験生の知人の多くは、「見たことなくて焦ったけど現場対応でなんとか部分的に埋めた」と言っていました。

      これですよね。大切なのは。

      >修正仕訳は連結上あるべき仕訳と個別上の仕訳の差額概念にすぎない、という考え方を日頃から意識して、連結上のあるべき仕訳を考える学習が効果的

      まさにです。強く同意します。

      ちなみに、eskさんて、元プロ簿記生でスタバアイコンの方ですかね?
      確か、去年の6月の1級に合格して、12月の短答に受かっていたような…。印象に残ってます。

    2. esk より:

      はい、以前までプロ簿記で勉強していたスタバアイコンのやつです^ ^
      簿記1級に11月に合格し、12月の短答式に合格しています!
      覚えてていただけていて嬉しいです!
      どうやら今回は連結がやばいらしい、というのを知り合いの簿記1級受験した人から聞いたので、久しぶりに記事を拝見しました♪
      論文式試験では必ず連結が出題され尚且つ偏差値へのインパクトが大きいので幅広く対応する必要があるのですが、答練ではほとんど毎回見たこともないような事例(内部取引による収益を差額で認識している場合や、子会社に研究開発を依頼している場合、子会社とリース契約を結んでいる場合など)があり、現場対応が求められ、連結あるべき仕訳の大切さを痛感させられる日々です^_^;
      そう言った意味で、今回は会計士受験生にあるべき仕訳を考える癖がついている人が多いからなんとかなる試験だったのかな、、、と、、
      今回の試験委員が求めてるのもそれな気が(個人的に)しています。
      簿記1級専念生も、無理に教材を増やすよりも、既存の教材であるべき仕訳についての理解を深める勉強が大切そうですね。

  8. がまけろ より:

    今回受験しましたが、先生が言及されていた工業簿記での複数の製品を1つにまとめるところで急にペンが止まってしまい、悔しい結果になりそうです。

    どんなに知識を広げていったとしても、結局本試験では見たことがない問題は毎回出てくるわけで、それよりもしっかりとした土台づくりが必要だと痛感しました。
    そう思うと、クレアールの非常識合格法の理念は的を射てるなぁと感じました

    1. pro-boki より:

      そうなんですよね。簿記1級はほぼ毎回、現場対応力が求められる問題が出ます。これが1級の受かりにくさの要因だと思います。

      特に工原で出される現場対応力問題は、合否を分けますね。今回の工簿の加重平均の問題もそうですし、前回(171回)の設備投資意思決定の「税金を無視するとどうなるか」もそうです。またその前(170回)の標準原価計算のロットサイズ変更時差異も現場対応力が求められたと思います。

      いずれも知識を広げるというより、本質理解が問われていますね。

      クレアールの非常識合格法は、すみません、読んだことが無いのですが、重要論点に絞ってその部分を徹底的に学習するイメージです。無闇に範囲を広げないという点では類似していますね。

  9. colo より:

    先生、ご無沙汰しております。coloです。
    また、受験生の皆様、本当にお疲れさまでした。

    久しぶりに「プロ簿記」サイトにアクセスしたら、直近の試験は「173回」。オイラが苦しんでいた頃は「146~157回」だったので、幾年月経たのでしょう、、、。
    投稿者の方々と先生のコメントを読んで、「現場対応力」の大切さ、改めて痛感します。

    ココロ折れずに、一喜一憂せず、今問われていることに冷静に対峙することでしょうか。

    オイラはちょっと簿記と離れていたので、久しぶりに『ピザ屋』と『不慣れな会計係』の問題から、昔を思い出そうと感じました。

    あと、皆様。筆記用具と受験票は当然ですが、時計は絶対忘れないように!
    試験会場、壁時計が必ずあるわけではないですよ。
    実際、時計を忘れて「腹時計」で挑んだものの、タイムアウトになったことがあるので(泣)。

    これからも、このサイトが盛り上がりますように。

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