日商簿記1級合格点のとりかた

久しぶりの更新です

現在、週6本のライブ講義を行っています。講義準備が忙しすぎて、ブログを更新出来ていません。見に来て頂いているみなさま、更新出来ずに申し訳ありません。

プロ簿記1期生から合格者出ました

さて。

一昨日あたりから、第1期生の合否結果(第146回日商簿記1級)が入ってきています。最初にご連絡頂いた受講生3名の結果は、66点、64点、65点でした。惜しいです。あと一歩。

でも、その中の1人からは「前回より16点も伸びました!」という声を頂いております。まさに、伸び盛り。次こそは合格してくれそうです。

そして今朝「合格しました」の一報が入りました。彼は独学で勉強していて、その後、プロ簿記1期生に参加し、半年で合格しました。おめでとう。うれしいです。2期生も続いてください。がんばりましょう。

私も受けました

146回日商簿記1級は、私も受験しました。8年ぶりです。

受かって当然、落ちたら恥ずかしい(というか信頼ガタ落ち)という、ハイリスク・ノーリターンの受験をしてきました。

一昨日、結果発表がありました。

商21 会16 工23 原25 合計85点。

合格してました。会計学の16点がみっともないです。すみません。

日商簿記1級合格点の取り方

さて、146回を受験してみて、改めて感じたことがありますので書いてみます。
日商簿記1級の合格点の取り方です。

今回(146回)の受験にあたり、私は最初から満点を取りに行きませんでした。それよりも「確実に受かる」戦略を取りました。(講師という立場上、どんな理由があろうと落ちるわけにいきませんから。)

で、「埋没しそうな論点、手間が掛かる割に配点が低そうな論点は、最初から取りに行かない」という戦略を取りました。

146回の試験では、商簿の税効果関連、会計学のプットオプション、工簿の連立方程式法あたりでしょうか。これらの論点には手を掛けず、その代わり、他の論点を落とさないようにしたのです。

まあ、実際のところ本試験中は、プット・オプションを捨て問とは思わずに「この程度なら出来るだろう」と錯覚し、かなりの時間を掛けてしまいました。結果、プット・オプションの一部を落としたばかりか、それが影響して他の論点でもミスを引き起こしました。

146回を振り返ると、実際のところ本当に難しかったのは、このプット・オプションくらいです。税効果や連立方程式法などは、本気で少し時間を掛ければ出来たでしょう。でも、そんなことは、試験終了後に余裕が出て、見直してみたから言えることです。

本番中に、そんなリスクを負う必要はありません。下手に手を出して火傷するより、さっさと切る(それ以外を満点とる)。この判断は正しかったと思ってます。「やれば出来たのに」というのは結果論です。

なお、私は、会計学の逆取得の問題で痛恨のミスをしています。問題見た瞬間に(あ、企業結合だ。簡単だ…)と思い、浮かれ気分で瞬殺しました。で、持分プーリングでやるべきところをパーチェスでやってしまったのです。瞬殺したつもりが、瞬殺されていたわけです。

言い訳ですが、その前のプット・オプションにこだわりすぎて、気持ちが浮ついていました。「早く終わらせて、プット・オプションに戻りたい」そう思っていました。結果、どちらも落としました。そして、このミスが響いて、会計学は20点を切ってしまいました。

しかし、想定外のミスは、この逆取得のミスだけで、それ以外は予定どおりでした。そして、85点で合格です。もし、あと1つ2つケアレスミスをしていたとしても大丈夫だったでしょう。

話を戻します。
どうやって合格点を取るか。

最初から基本論点だけを取りにいって80〜90点を目指します。満点は目指しません。実際には、当日の緊張もあるし、ケアレスミスもあるでしょう。それを考慮して10点くらい失うことを前提にするのです。それでも70点は超えている。合格している。こういう感じの点数のとり方をおすすめしたいと思います。

パレートの法則(8:2の法則)をご存知ですか?
 1.売上の8割は、上位2割の顧客で成り立っている。
 2.会社の生産性の8割は、従業員の上位2割が生み出している。
 3.仕事の成果の8割は、費やした時間全体の2割が生み出している。
こんな感じです。

これは、1級の試験にも通じるところがあります。日商簿記1級の80点分は、会計全論点の2割程度からしか出題されないのです。(実際のところ何割かというのは、全体をどう定義するのかによって流動的です。まあ、イメージで捉えて下さい)

この2割を満点取れるようにガンバレばいいのです。

残りが8割もあります。「本当にこの8割はやらなくてもいいの?」と不安に陥る気持ちも分かります。もちろん、やれるならやった方がいいです。でも、それは最重要論点の2割をパーフェクトにした後にやればいいのです。

上記パレートの法則の3番目は、逆に言えば「費やした時間の8割は、成果の2割にしか役立っていない」とも言えます。かなり多くの時間をかけているのに1級になかなか受からない人は、この点、思い当たる節がないか振り返ってみてください。

最後に。
2割の成果にしかつながらないその他大勢の論点(端っこ論点)は、えてして魅力的だったりします。そういう論点は一見すると難しい用語が使われていますし、それを語るのは知的に見えてカッコいいです。

ネットでマウントするとき、この端っこ論点が非常に効果的です。しかし注意してください。このマウントの魅力にハマってしまうと、ベテランへの道、一直線です。

もし、そういう気持ちになったら「いやいや、受かってもいないのに、難しい論点を語るとか、カッコワルイ」と考えてください。ガタガタ言わず、サクッと受かる。これが一番カッコイイです。

繰り返します。1級は全論点の2割程度の基本論点だけで90点近くはとれます。その中から70点を取ればいいのです。1級はそういう試験です。

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