簿記1級受験生へ、中間地点超えましたよ

さあもうひと頑張りしよう

1級受験生のみなさんへ。

プロ簿記1級合格プログラム参加者へ配布した文章ですが、1級受験生のほとんどの方に共通することですので公開します。

中間地点を超えました

昨年の11月の本試験から本年6月の本試験まで、およそ200日。
そして、その丁度中間点が、3月2日です。

そう。
もう半分終わってしまったのです。

進捗状況はいかがですか?
計画通り進んでいますか?

何となく、うまく行っていない人へ

何となく、うまく行っていない人。中だるみしている人。

まだあと約3カ月あります。90日あります。今から計画を立て直せば間に合います。

でも、ラストチャンスです。今、立ち上がらなければ、6月は厳しいです。

いやぁ、私はもう6月はいいや。11月頑張るよ、と思った人。きっと11月に照準を絞ってもやっぱり同じ理由でダメでしょう。チャンスがあるのに、みすみす見逃す人は、次のチャンスも見逃します。そして、そのうちチャンスは来なくなります。

諦めるのは簡単です。どうぞご自由に。

でも、3カ月間だけです。頑張ってみませんか。

ちゃんと講義受けているから大丈夫という人へ

いやいや、私は、ちゃんと講義受けているから大丈夫、という人。

そんな人も要注意です。自ら学習計画を立てて、それを中心に進めていますか?

良くないのが、自らは計画を立てずに、講義スケジュールに振り回されることです。講義を追っかけるのが精一杯で、なかなか学習計画の主導権を取れないという状態でしたら、それは悪い兆候です。

初学者なら、それも仕方の無いことですが、経験者なら、それではまずいです。自らゴールまでの具体的な計画は立ててますか?立てている人はいいです。その計画にそって、講義やプロ簿記を活用してください。

学習スケジュールの立て方

もし、今現在においてもゴールまでの具体的な学習スケジュールを立てられていないなら、今すぐ立ててください。勉強している場合じゃないです。学習スケジュールが最優先です。

学習スケジュールの立て方が分からないなら、超ざっくりでもいいです。コツは逆算することです。

例えば、ラスト30日、毎日1回分だけ過去問を解くとします。それだけでも30回分、解けます。つまり15回分(過去約8年分)を2周できます。実際には、1周目がキツイのであって、2周目は断然楽になります。ですから、最初の15日で1周して、残りの15日で2周する。それで計3周できます。この15回分を計3周し、かつ、ちゃんと腹落ちすれば受かります。本当にそれだけで受かります。

わけの分からない直前予想問題集などやる暇あったら過去問やりましょう。過去問やりつくして、もう暇で暇で、というなら直前予想問題集もいいですが。

ただし、過去問にしても予想問題にしても、解くことを”作業”にしてしまうと意味がありません。断言します。その勉強じゃあ受かりません。回すことに意味があるわけではないのです。当たり前ですが。腹落ちさせることに意味があります。

で、ちゃんとステップ(2級基礎固め→各論点の本質理解→設例演習)を踏んだ上で、過去問を3周もすればたいていの論点は腹落ちします。(まあ3周しても理解できない論点は出て来るかもしれません。そういうのは切ればいいのです)

ということは、逆算すると、5月の中旬までには、全論点、少なくとも過去問に手を付けられるくらいのレベルになっていないとマズイということです。

論点の棚卸

さあ、これであなたは、当面5月の中旬までには過去問に突入できるくらいのレベルにするぞ、という目標が出来ました。

となると、今現在、どの論点が過去問OKレベルで、どの論点が過去問までは届いていないのか、自分の実力の棚卸をするのが効果的だということですね。論点棚卸用のチェックリストをプレゼントします。チェックしてみてください。

1級商会論点チェックリスト
1級工原論点チェックリスト

(なお、商会の重要度については、こちらをご参照ください。)

重要論点なのに、まだ過去問レベルに達していない論点はどれくらいありますか?そういった論点を早急になんとかしないといけません。あと2カ月です。テキストを読んだり、プロ簿記を活用したり、私の講義を利用して頂ければと思います。質問もどしどししてください。

逆に、もう過去問まで十分手が届いている論点があるなら、その講義をわざわざ受ける必要はありません。すっ飛ばして頂いて全然問題ありません。時間がもったいないです。別に、全ての講義を受けるのが義務というわけでもなんでもありませんから。(まあ、得意な論点は、講義を聞くのも苦にならないと思いますので、オンデマンドをざーっと流して聞く、というのもお勧めですが)

そんな感じで、いつまでにどの論点を制覇するんだ!という計画を立てることが大切です。とにかくスケジュールは逆算で立てましょう。

自分が学習ペースの主導権をとる

受かる人に共通していることがあります。

1つは、楽しんでいること。まあ、10%しか合格率のない試験のための受験勉強ですからね。苦しいのは当然です。でも、そんな中にも、問題解くのって、結構、面白いかもとか、楽しいかも、という感覚を持っている。これは、受かる人に共通した特徴です。

理解出来て腹落ちして、解ける問題が増えてくると、この感覚はどんどん強くなってきます。このサイクルに入ると、その快感欲しさにむしろ勉強しないと気持ち悪いくらいになってきます。ある種の中毒です。受かる人の多くは、この状態を経験します。ということは、まだ楽しさが全く感じられないなら、勉強の仕方を誤っている可能性があります。そういう人は、よろしければ相談してください。

もう1つは、これも大事なのですが、自分が学習ペースの主導権を握るということです。講師が何を言おうと、主役はあなたである、ということを忘れないでください。

講師も、自分自身の受験生としての体験もありますし、いろいろな受講生と接していますから、一般論として、こうした方がいいというのは言えます。しかし、それはあくまでも一般論です。それがあなたに向いている保証はどこにもありません。

文系頭か理系頭か、コツコツ型か一発逆転型か、暗記型か論理的思考型か、夜型か朝型か、など、人は実にさまざまです。ですから、その人にあった学習方法や学習ペースというのも、実にさまざまです。

どんな学習法が自分に向いているのか、それは、あなたが試行錯誤しながら探るしかありません。自分が一番乗りやすくなるように、自分をコントロールするのです。主導権をとるとは、そういうことです。

受かっている人は、自分の特性をよく分かっています。そして自分の乗せ方がうまいのです。

そんなこと、言われるまでもなく分かっているよ、という人はOKです。それ以外の人はちょっと気にしてみてください。

講師は使うもの

講師を神聖化してはいけません。そりゃあ、あなたよりその分野の勉強は出来ます。学習量が文字通り桁違いですから当たり前です。

だからと言って講師を神聖化してはいけません。神聖化すると自主性が損なわれます。その悪影響は計り知れません。神聖化どころか、若干宗教じみた雰囲気にまでなっているスクールもありますが、こうなると受かりません。

いや、別に宗教じみようが何だろうが、受かればいいんですよ。結果さえ伴えば。でも、宗教じみたところは、とにかく合格率が低いのです。極端に低い。公表できないくらいに。まあ、お布施がずっと続くのでスクールはそれはそれでいいのですが。

でも、プロ簿記はそうなってほしくありません。受かって欲しいのです。もう何しろこれが最優先。

そのためには、勉強量も大事だけど、やっぱり面白いと思ってもらうのが近道だと思っています。そして、中毒になるほど勉強して欲しいのです。結局そういう人が受かるからです。そのためには、上っ面の暗記じゃダメです。それでは、いつまで経っても面白いとは思えません。論点が腹落ちして「あ、そういうことか」と分かって、問題がサクサク解けるようにならないとダメなんです。

それには、講師、テキスト、講義、は使ってナンボくらいの感覚を持つことが大事です。

あなたが主役です。

以上、中間地点を超えたのでちょっと雑感を書いてみました。

簿記1級受験生へ、中間地点超えましたよ” に対して1件のコメントがあります。

  1. いちきろう より:

    富久田先生こんにちは。

    チェックリストで商会の表に重要度のマークが入っていません。抜けかと思います。よろしくお願いします。

    1. pro-boki より:

      いえ、抜けではないのです。最初から入れていません。

      このリストをプログラム参加者に配布したのは昨年の12月です。この時点では、商会について、私自身、過去問研究を詳細に行っていなかったため、重要度判定が行えなえておりませんでした。それが、当初、重要度マークを入れなかった理由です。

      その後、商会の過去問を全問解き、現在のトレンドを把握し、日商の考えを理解した上で重要度も分かってきました。そのため、入れようと思えば入れられるのですが、現在はあえて入れていません。

      商会は、工原のように出題がはっきり分かれているわけではありません。
      例えば、原価計算の場合、予算実績差異分析が出題されると、もうその回はそれしか出ませんし、工業簿記も総合原価計算ならそれしかでません。つまり、出題内容がはっきり分かれているのです。それに比べて、商会は、いろいろな論点が薄く広く絡み合っています。
      商品売買と外貨が絡んでいたり、その為替変動にヘッジ会計が絡んでいたりという感じです。ですから、これらの項目を細かく分けて、1個1個に◯×△を付けるのはちょっと違うかなと言う感じがするのです。

      ただ、大きな枠組みで「これは重要」というのは分かっています。

      まず、明らかに近年重視されている論点は、IFRS絡みです。何と言っても連結ですね。また、企業結合、有価証券も大切です。もちろん退職給付や財務諸表の表示(包括利益)なんかも大事です。とにかくIFRSへのコンバージェンス関係は最重要です。あと、外貨換算は、デフォルトで出来るようにしておきましょう。つまり、例のリストの項目ごとに言うなら、連結、有価証券、外貨、企業結合、退職給付という感じでしょうか。これらはざっくりと◎です。あと税効果会計もさまざまな会計処理に絡んできますので◯または◎ですね。

      一方で、古い論点、特に国内の商業を対象としたような論点は、相対的に重要性が下がっています。特に一般商品売買と特殊商品販売です。ただし、全体的に重要度は下がっているけど、商品売買は簿記の基本中の基本ですから出来て当然論点です。しかし、特に特殊商品販売などは学習負担と傾斜配点を考えれば後回し論点でしょう。そういう意味では、ざっくりと△から×です。

      その他の論点は、若干の重みの違いはあれど、どれも普通です。まああえて残りの論点の中で重要度の高いものをあげれば純資産関係(まあこれもIFRS絡みですが)、リースや減損などの最近、基準に変更のあった論点でしょうか。このあたりが◯です。

      ということで、ざっくりとしか重要度は判定できないのです。
      逆に1個1個の項目に細かく◯×△を付けてしまうと、それが独り歩きしてしまい、それを重要視しすぎる受験生が出て来るのは危険だと考えています。そこであえてマークを入れずに公開しました。当プログラムの受講生には、講義中に補足を加えた上で重要性の話が出来るのでいいのですが、単に◯×△を付して、それを一般に公開するのはちょっと危険だと思っていますので御了承ください。

      なお、工原については、商会と違って比較的◯×△がはっきり分かれているので付けやすいというのもあります。参考にされてください。

    2. いちきろう より:

      大変失礼いたしました。ありがとうございます。私も11月の一級試験まで着実に進めて行きます。

  2. ニュートリノ より:

    逆算して計画を立て直すこと、各論点をきちんと腹落ちさせること、講師やスクールにすべて委ねてしまうのではなく自分の頭で考えて行動すること等々、今一度確認する時期ですね。
    100日を切ったこのタイミングで、的確なアドバイスを有り難うございました。

    1. pro-boki より:

      ニュートリノさま、コメントありがとうございます。ご参考になる点があれば嬉しいです。

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