本試験で焦ったときの対処法

本試験まで1ヶ月切ったね。
ある受講生さんから「本試験で焦ったときの対処法っていう記事ありましたっけ?」と聞かれたので、確か書いたような気もするけど、よく覚えていないので、あらためて書くことにする。
メンタル大事よ。1ヶ月もあれば、十分準備できるからね。参考にして。
本試験で焦ったときの対処法
単に焦ったといってもいろいろなケースがある。そこで代表的な「焦りの4ケース」について対処法を紹介したいと思う。
- とにかく理屈抜きに緊張しすぎて焦っているとき
- 解けない問題を前にして焦る
- 時間がなくて焦る
- 周囲の雰囲気に焦る
ほぼ全部、自分の経験からの対処法なので、人によっては合わない可能性もある。ということで、まあ、参考程度に読んでほしい。
1.とにかく理屈抜きに緊張しすぎて焦っているとき
「あ、いま、焦ってるかも。呼吸が浅くて速いよ。手にうっすら汗もかいているし。あと、鼓動も速いかな」
こんな感じで自分が焦っていることを客観的に認識する。そして体に起きていることを具体的に言葉にしてみる(もちろん声には出さないでいいぞ。変な人に思われちゃうから。)
自律神経系でコントロール可能なのは呼吸だけなので、意図的にゆっくり少し深めに呼吸する。1分くらい。なんなら深呼吸とかも入れて。で、あ、少し落ち着いたかなとか、手汗、少し引いた?みたいに自分の体の状態を意識する。
なんか焦っているときって思考がぐるぐる回っちゃうので、とにかくこのループから抜けることを優先する。自分を少し遠くから客観的に見る感じ。
ちなみに、これ、試験で焦ったときに限らず、ピンチに陥った時はだいたい有効。
以前、事故にあって大怪我したときも、まず「あ、まずい。怪我した。痛い。ああ、俺、焦ってるな。多分顔面蒼白だよな。ちょっと貧血っぽい?気持ち悪いかも」みたいな感じで体の状態を認識し、意識的に呼吸をコントロールしてたら少し落ち着いてきた。
で、次に「具体的に何がまずい?どこに影響がある?仕事は大丈夫か?やるべきことの優先順位は何?救急車?いやとりあえず会社に連絡か?」みたいにとにかく理性的になろうと意識した。なんなら声にも出した。すると、不思議なことに落ち着いてくる。これ、ほんとうに効果がある。
あと、これは、自分ではやったことないけど、擬人化するのがいいって聞いたことがある。
焦ってきたら「あ、焦りさん、こんにちは。またお会いしましたね。ちょっと今忙しいので、また、今度でいいですか、すみませんね。では、さようなら」みたいに思考するらしい。
まあ、多分これも、自分を客観視するのと同じなんだと思う。確かにうまくやれば効果ありそう。(ただ、この感情を擬人化するっていうのにどうにも違和感があって、私は苦手かも。)
2.解けない問題を前にして焦る
「あ、これ苦手だな」って思ったら躊躇なく飛ばす。これに限る。
というか「解けない問題を前にして焦る」という状態になること自体、解法戦略が間違ってるんじゃないかと思う。
問題を頭から順番に解こうとしてない?で、難しい問題にぶちあたって、焦ると。もし、そうなら、参考にして。
試験開始5分〜10分は、問題を解くんじゃなくて、問題の全体を見渡して、概要を把握して、解ける問題を探すことに集中するのがいいよ。そして、どこからどう手を付けるか戦略を立てるんだ。
これ、普段から、そういう練習しておかないと、いざ本番で出来ないので、答練なんかでそういうトレーニングをしてほしい。
ちなみに、私の場合、商簿だと「これ瞬殺出来そう」というのは、だいたい半分くらい。3〜4割くらいは「なんか面倒そう」という感じ、1〜2割は「なんだこれ、難しそうだぞ、後回しかな」という感じが多い。当然、出来そうな順番で解く。
たまに目測誤って、瞬殺出来そうと思って手を付けたものの「あ、これ、なんか難しい」っていうのにぶつかることもある。そういうときは、躊躇なく飛ばす。もっと簡単な問題を先にやって、時間が余ったら戻ってくればいい。
なんか、飛ばしちゃうと忘れちゃいそうで怖いけど、大丈夫、ちゃんと覚えているから。真剣に考えたことって数分たったくらいじゃ忘れないよ。
3.時間がなくて焦る
うん、これはよくある。だいたい自分の実力を把握していない人がこうなりやすい。
上級者は、問題を見れば、だいたい、これくらいの時間が掛かりそうだなっていうのが分かる。まあ、目測が外れることもあるけど、それにしても、とにかく目測を立ててから取り組むことが多い。そして「あれ、これ、結構難しくないか?思ったより時間かかりそうだぞ」みたいな問題にぶつかったら、そこで(掛かりそうな時間の)見積もりの変更をする。で、場合によっては、飛ばすなりする。
こうして、常に、簡単なもの、時間のかからなそうなものをチョイスして問題を解いていくスタイルだと、時間のせいで焦る事態になりにくい。
結局、行きあたりばったりで問題を解いて、手間取る問題にぶち当たって、それでも飛ばすことが出来なくて、はっと気付いたら想定外に時間が経っていた、という感じになるから、焦るわけだ。
言葉は悪いけど、そういう状態になったら、もうだめかもしれない。
そうならないように、普段から、簡単な問題、時間のかからなそうな問題を探して優先して解くというスタイルの練習をしておかないといけない。そのために答練があるわけで。
とはいえ、意図せずにそういう事態に陥るかもしれない。そんなときは、もちろん諦めてはいけない。諦めたら、そこで終了だ。そうなったら、あらためて、時間戦略を立て直そう。もっと簡単な問題がないのか、残りの時間で何をすべきかを冷静に考えよう。
過ぎた時間は埋没原価だ。手を付けた問題があるからといって、こだわってはいけない。未来(の残り時間)で何をすべきか、だけを考えよう。
4.周囲の雰囲気に焦る
開始直前、まわり全員がみんな頭良さそうに見えちゃって、勝手に焦ってくる。
これもよくある。まあ、大丈夫よ。みんなそう思っているから。
1つ言えるのは、直前までテキストとかを睨むのはやめたほうがいい。そんなことしても、どうせ頭に入らないし、それより「やべえ、これ、うろ覚えかも」なんていうのが出てきて焦りが増加する。直前に見たところが試験に出る可能性もゼロではないけど、そんな神がかり的な可能性より、焦るデメリットの方が大きい。
テキスト読むくらいなら好きな漫画とか小説でも読んでいたほうがまし。少しでもリラックスする方向にシフトしたほうがいい。ちなみに、私は、試験直前はだいたい漫画を読んでいる。周囲の目が痛いけど、心の中では「でも受かるのは、俺なんだよなぁ」って思ってる。嫌な奴だね。これ、大学受験のころからそうしている。
そうやって、嘘でもいいから、俺、余裕だよっていうスタンスを取るといい。そうすると焦りが減る。
あと、試験中に、電卓パチパチうるさかったり、下書用紙にガリガリ何かを書く音が聞こえて焦る場合。
いつも言ってるでしょ。出来る人ほど下書用紙に書く量が少ないし、電卓を叩く回数も少ないと。電卓パチパチうるさい人は、それだけ無駄な計算しているってこと。ガシガシ書いている人は、それだけ的の外れたことや無駄なことを下書き用紙に書いているってこと。無駄な計算が多いと、ミス誘発の可能性も増えるので良いことなんて1つもない。
事実、私は、下書用紙を全く使わないことがあるくらい。(問題用紙の空きスペースだけで必要な計算がすべて済んでしまう)
つまり、受かる人は、だいたい静かってことね。そう思って、うるさい人がいたら「あらあら、ご愁傷さま」くらいに思えばいいと思うよ。
以上、健闘を祈る。
“本試験で焦ったときの対処法” に対して3件のコメントがあります。
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富来田先生、こんばんは。
プロ簿記卒業生のひまわりです。今は会計士受験生です。コメント失礼します。
プロ簿記を見させていただいたら、この記事の冒頭に、簿記本試験が一ヶ月後とあり、びっくりしました。実は会計士試験も一ヶ月後です。なんともありがたい記事がありがたいタイミングに。
本試験まで一ヶ月を切ると何かと不安になります。問題を解いて間違っていると、「本番じゃなくてよかった」と思う一方、「こんな状態で本試験大丈夫なのだろうか」と思ってしまいます。
焦りの4ケース。ほぼすべて当てはまります。特に、解けない問題を前に焦り、時間がなくなってさらに焦ります。2と3の合わせ技です。今まで答練を数多く受けてきたのですが、うまく対処できていなかったようです。
ただ、これまでの答練を振り返ってみると、焦らなかったから必ずしも成績がよかったわけではなく、逆に、焦ったからといって、必ずしも成績が悪かったわけではなかったように思います。不思議なものです。
「過ぎた時間は埋没原価」。その通りですよね。本試験で焦っても、過去の埋没原価は無視して、未来原価で最後まで食らいついて勝負しようと思います。また、この言葉は、試験中だけでなく直前期の勉強にも当てはまると思います。過去の答連の成績など振り返ってしまいますが、残りの期間をいかに過ごし、いかに勉強し、いかにして点数を取るのか。一か月を切っても、点数はまだまだ上がるはずです。やれるだけやって本試験に挑みます。
長々と失礼しました。やる気が湧いてきたので勉強します。
すみません、回答遅くなりました。
ひまわりさん、会計士受験生ですか。
そっか〜、そっち行ったか〜。まあ、向いてると思いますよ。性格的に。
暗記しちゃうより、解法を自分で導き出そうっていうマインドですよね。ひまわりさんって。
そういう人はCPA向きだと思います。
そう言えば、会計士試験って、試験日変わったんですよね。
5月の短答が8月になって、8月の論文が11月になったんでしたっけ?
日商と同じ日ですか。そうなんですね。
って言うことは、ひまわりさん、もう短答合格してて、今度、論文受けるってこと?
確か、149回で1級受かったんですよね。それが今や論文まで来ていると。すごいな。
まあ、なるようにしかなりませんし、結果は管理不能要素も多いにありますけど、
ただ悔いが残らないようにすることだけは管理可能です。
ほんと応援していますよ。
プロ簿記卒業生から、すでに3名の会計士合格者が出ています。
お祝いしていますので、結果出て、もしよかったら教えてください。
お忙しい中ご返信いただき、ありがとうございます。
良い結果が報告できるよう頑張ります。