簿記1級の前提となる2級工業簿記の基礎論点

自分の現在の2級工簿スキルをチェックしよう

以前、「簿記1級になかなか受からない人は、工業簿記で引っかかるケースが多い。なぜか。それは、基本が出来ていないからだ。」と書いた。

日商簿記1級合格のための本気アドバイス(工業簿記編)

原価計算は1級で初登場する科目だ。だから実はそれほど応用問題は出題されない。だけど工業簿記は2級ですでに学習しているのだから、1級は応用論点が出題される。そうするとその応用論点ばかりに目が行ってしまって基礎がおろそかになる。そして暗記に走る。実はそんなことをするよりも2級の基礎を固めた方が結果、近道だよと。そんな趣旨だ。

そうしたところ、そもそも2級のどの基礎部分が分からないのかすらも分からない、といった声をもらった。もっともだと思った。そこで、2級工簿で、ひっかかりそうなところ、案外おろそかにしているんじゃないかな、と思われる論点を列挙してみた。自分の現在のスキルがどのあたりにあるのか、チェックしてみてほしい。

それから、思いついたところを列挙しただけなので、他にもあるかもしれない。「実はここも分からない」みたいな箇所があったら遠慮なくコメント欄に書いて欲しい。待ってるよ。

1級を学習するなら知らなきゃまずい2級工簿論点

部門別計算

部門別計算ってそもそも何のための計算?

部門別計算ってそもそも何のためにやっているのか知ってる?それから部門別計算ってそもそも製造間接費の話をしてるってこと分かってる?

工業簿記の本質基礎講座・第3回(部門別計算1) 
工業簿記の本質基礎講座・第4回(部門別計算2)  

標準原価計算

固定予算と公式法変動予算って何が違うの

固定予算と公式法変動予算の相違点って説明できる?なぜ、あのように予算の立て方が2種類もあるの?それから、どちらにしても同じ額になる差異と、異なる差異があるのだけど、それは何の差異だか分かる?

工業簿記の本質基礎講座・第5回(標準原価計算1)  

パーシャル・プランとシングル・プランって何が違うの?

パーシャル・プランやシングル・プランというのは、あくまでもどう勘定記入するのかの話であって、どちらにしても原価差異も売上原価も棚卸資産の額も、すべて同じって知ってる?

工業簿記の本質基礎講座・第6回(標準原価計算2)  

総合原価計算

工業簿記全体の流れをとおして総合原価計算を理解する

費目別計算から部門別計算、仕掛品勘定、製品勘定、売上原価勘定までの一連の流れをとおして、総合原価計算をマスターしよう、平均法と先入先出法の相違点をマスターしよう、副産物があるときの計算方法を思い出そうなど

工業簿記の本質基礎講座・第7回(総合原価計算1)  

総合原価計算の仕損減損の計算パターンを網羅する(一部1級論点含む)

度外視法と非度外視法の計算方法の違い覚えている?それぞれのメリットとデメリットは何?仕損品に評価額があるときの計算方法覚えている?など

工業簿記の本質基礎講座・第8回(総合原価計算2)  
工業簿記の本質基礎講座・第9回(総合原価計算3)  

費目別計算

  • 工場で使うホワイトボードって経費?材料費?それ以外?
  • 製品作るために購入して倉庫に保管されている材料って何?材料費?経費?それ以外?

工業簿記の本質基礎講座・第10回(費目別計算)  

用語の問題

  • 製造原価と製品原価の違いって分かる? 

財務諸表

  • 製造原価報告書って、製造間接費配賦差異の不利差異をマイナスするのはなぜ?説明できる?たとえば次のようなケース。
製造原価報告書
材料費 100  
労務費 80  
経費 60  
合計 240  
製造間接費配賦差異 10 (不利差異)
当期製品製造原価 230  

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簿記1級の前提となる2級工業簿記の基礎論点” に対して1件のコメントがあります。

  1. ブレイク より:

    富久田先生、今晩は!
    課題、ありがとうございます。
    さっそく、挑戦しますよ!

    1. pro-boki より:

      はい、こんばんは。
      「このあたりもちょっと苦手かな」という論点があったら遠慮なくコメントに書いてね。
      まとめて、解説記事書こうと思います。

  2. きゃろる より:

    こんばんは・・・。

    上記確認してみました。
    以下4つわからなかったですが、致命的な気がする・・・。
    11月の試験は諦めた方がいいかも・・・。
    先生来年の6月までお付き合いください><。

    ・標準原価計算
    原価差異も売上原価も棚卸資産の額も、すべて同じになるのはわかるけど、すぐにパーシャルプラン・修正パーシャルのBOXの計算方法を忘れる。
    あれ?どっちだっけ?みたいな^^;

    ・固定予算と公式法変動予算の相違点って説明できる?
    なんか聞いたことあるけど、そもそも何だかわからないかも・・・。
    問題に書いてあっても、問題の内容からこういう計算すればいいのかな?
    と推測してやっている。(そりゃ~できないよね・・・)

    ・副産物があるときの計算方法覚えてる?
    覚えていない・・・。この前ラスパにあったような~
    連産品もだめかも。

    ・製造原価報告書って、製造間接費配賦差異の不利差異をマイナスするのはなぜ?
    うん・・・。そいういうものかと・・・。理由までわかりません。

    1. pro-boki より:

      >11月の試験は諦めた方がいいかも・・・。
      いやいや、まだ全然間に合うから。がんばろうよ。

      >すぐにパーシャルプラン・修正パーシャルのBOXの計算方法を忘れる。
      うーん、そうか、BOX使っているのか・・・それだと厳しいかもしれないな。BOXは差異分析のため。パーシャルプラン・修正パーシャルはあくまでも記帳方法の話。分けて考えたほうがいいかもしれないね。次の記事で書くね。

      >固定予算と公式法変動予算の相違点って説明できる?なんか聞いたことあるけど、そもそも何だかわからないかも・・・。
      うん、ここ不得意な人多いよね。でも、とても大事なところだ。1級はさらに増えて実査法変動予算というのも登場する。2級レベルをしっかり押さえておかないと混乱の極みになるから、ここも復習しておこう。

      >副産物があるときの計算方法覚えてる?覚えていない・・・。この前ラスパにあったような~連産品もだめかも。
      お、おう。そうか。うん、大丈夫だ。がんばろうぜ。

      >製造原価報告書って、製造間接費配賦差異の不利差異をマイナスするのはなぜ?うん・・・。そいういうものかと・・・。理由までわかりません。
      ここは、質問多いんだよね。あれだけ質問多いのに2級のテキスト見てもに詳しく載ってないんだよね。これは教材が悪いね。

  3. ブレイク より:

    富久田先生、こんにちは!
    部分的ですが、進捗状況を。
    部門別計算⇒正確な製品原価の算定。原価管理と責任会計。
    標準原価計算⇒工業簿記だから財務会計と結びついているから?
    予算の立て方は勉強中。
    総合原価計算⇒平均法は偶然性を排除して正しい業績測定をしたいから?
    アウトプット側の配分方法の問題だから一括して平均するから?
    度外視法のメリットは計算が楽だから?原価計算基準では原則的な処理方法だから?
    デメリットは、経営管理上の注意喚起には向かないから?
    副産物の計算方法は、度外視法の仕損品評価額がある場合とおなじやりかた。
    製造原価⇒工場で使うものすべて
    製品原価⇒完成品原価のこと?
    費目別計算
    工場で使うものは材料費。
    倉庫に保管してある材料は経費?消費していないので。
    財務諸表
    マイナスにするのは、予定価格等が不適当なため、しか思い浮かばない。
    できが悪くてすみません。

    1. pro-boki より:

      >部門別計算⇒正確な製品原価の算定。原価管理と責任会計。
      ベリーグッド!この論点についてはくわしく記事書いたので読んでみてね。

      >標準原価計算⇒工業簿記だから財務会計と結びついているから?予算の立て方は勉強中。
      標準原価計算は、差異の分析と記帳方法という本来全く異なる論点をごっちゃにして混乱しちゃう人がいるんですよね。そのあたりの解説記事書く予定です。予算の立て方は、とても重要なのでこれも記事にします。

      >総合原価計算⇒平均法は偶然性を排除して正しい業績測定をしたいから?アウトプット側の配分方法の問題だから一括して平均するから?
      うん、ほぼ正解ですね。

      >度外視法のメリットは計算が楽だから?原価計算基準では原則的な処理方法だから?デメリットは、経営管理上の注意喚起には向かないから?
      うん、これも正解ですね。全般的に理論をちゃんと勉強している感じが伝わってきます。

      >副産物の計算方法は、度外視法の仕損品評価額がある場合とおなじやりかた。
      はい。いいです。で、「度外視法の仕損品評価額がある場合」ってどうやるか覚えていますか?

      >製造原価⇒工場で使うものすべて、製品原価⇒完成品原価のこと?
      これはちょっと違いますね。解説記事書きますね。

      >費目別計算 工場で使うものは材料費。倉庫に保管してある材料は経費?消費していないので。
      うん、おしい。これ、間違えている人多いんですよ。経費って費用ですよね。消費していないのに費用にしちゃっていいの?

      >財務諸表 マイナスにするのは、予定価格等が不適当なため、しか思い浮かばない。
      ちょっと聞き方がまずかったかもしれませんね。普通不利差異って、原価に足すじゃないですか。なのになぜ引くのでしょうか、という問題ですね。

      >できが悪くてすみません。
      いえいえ。全般的によく学習されていると思います。

  4. かっつん より:

    ・部門別計算は製造間接費のこと、っていうのは分かりますが、何のためと言われると分からない。
    ・固定予算と公式法変動予算の相違点、よく分からない。
    ・度外視法は計算が簡単だけど不正確?
    ・製造原価と製品原価の違い、分からない。
    ・製品作るために購入して倉庫にあるだけだったら、ただの資産?
    ・製造原価報告書については何がなんだか。

    何となく問題解けて出来たような気になってたけど、よく考えたら、何にも分かってなかった。
    ヤバいです。解説をお願いします。

    1. pro-boki より:

      >部門別計算は製造間接費のこと、っていうのは分かりますが、何のためと言われると分からない。
      うん、素直でよろしい(笑)記事書いたので読んでみて下さいね。

      >固定予算と公式法変動予算の相違点、よく分からない。
      まあ、そうですよね。でも試験にも出るところです。記事書きますので、これをマスターしてもらえると嬉しいです。

      >度外視法は計算が簡単だけど不正確?
      はい、そうです。度外視法って実は何種類もあるんです。このあたりも解説記事書きますね。

      >製造原価と製品原価の違い、分からない。
      これは、難しいですね。でも大事です。これも記事書きますね。

      >製品作るために購入して倉庫にあるだけだったら、ただの資産?
      はい、そうです。素晴らしい。

      >製造原価報告書については何がなんだか。
      何が何だかっていうのもいいですね。素直なお人柄。

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