第173回日商簿記1級合格体験記【piyopiyoさん】

・受講までの経緯
私は会計を本業とする仕事に従事していたわけではありませんが、これまで取得してきた情報処理技術者試験以外の分野にも挑戦しようと、日商簿記3級、2級を取得しました。知名度が高く、教材や情報を入手しやすかったことが、簿記を選んだ理由です。
2級合格後は「どうせなら1級も」と考え、市販テキストで工業簿記の学習を始めました。しかし、理論的な説明が少なく、「なぜそう処理するのか」を理解できないまま問題を解く感覚に違和感があり、2、3か月で学習を中断しました。
また、試験で重要な箇所の判別がつかず、どこまで理解や演習を深めればよいのかゴールも見えませんでした。その後、プロ簿記のブログに出会い、内容の分かりやすさと、市販テキストへの疑問や不満を代弁する記事を読んだことが、入会の決め手となりました。
・受験について
入会から約3か月後の171回試験は、カリキュラムを消化しきれていませんでしたが、本番の雰囲気を経験するため受験しました。結果は69点。不合格でしたが手応えを得られ、ここから本格的に合格を目指しました。
入会後は市販教材に手を広げず、プロ簿記のみで学習しました。模試では高得点を取ることができ、万全の状態で173回試験に臨み、合格できました。本試験では、商業簿記の連結会計に見慣れない内容があり、一時は頭が真っ白になりかけました。他の論点でもケアレスミスが重なり、自己採点では合否ぎりぎりの感触でした。それでも合格点に到達できたのは、理解を重視してカリキュラムを十分に消化し、各論点で得点できる力を身につけていたからだと思います。
・学習方法
学習時間は平日2時間程度、休日6~8時間程度が目安でした。予定や体調に応じてばらつきはありましたが、自宅やカフェなど場所を変えながら続けました。まとまった時間を確保できない日も、質問掲示板に目を通して学習との接点を保ちました。
・プロ簿記の内容について
プロ簿記では、個々の処理について「なぜそうなるのか」を理解し、腹落ちさせることが重視されていました。一方、試験対策として割り切って覚える方が効率的な箇所は、複雑な理屈も示したうえで対応方法を説明していただけました。理解を大切にしながら、合格に向けてメリハリのある学習ができたことが大きな助けになりました。
テキストや問題集に加え、過去問の整理、電卓や下書き、問題文の読み方に関するTipsも充実し、合格に必要な情報が体系的にそろっています。
教材はデジタル化されていて、印刷でもタブレットやスマートフォンでも利用でき、場所を選ばず学習できました。
質問掲示板は、自分の疑問を解消できるだけでなく、他の受講生の質問と回答からも多くの気づきを得られる、心強い存在でした。
人に説明できることを目標に、私も質問への回答に取り組みました。回答する経験は理解の定着に役立ち、誤りがあっても富久田先生やアドバイザーの方にフォローいただけるため、安心して取り組めました。
・アドバイス
- 理解することと、試験で得点することの両方を意識する。丸暗記だけでは応用が利かず忘れやすい一方、すべての論点で完璧な理屈を追求する必要はありません。処理の意味を自分なりに腹落ちさせ、問題を解くために必要な理解を積み重ねることが重要です。
- 商業簿記の総合問題では、前TBの金額が何を表すのか、各取引のどの処理が誤処理・未処理なのかを把握する。この意識が、総合問題を安定して解くための土台になります。
- 工業簿記・原価計算では、誰の目線で金額を算出しているのかを意識する。全社、工場長、部門長、営業担当など、視点によって求める金額が変わります。この意識が初見問題への対応力につながります。
- 学習が一巡する前でも、早い段階で過去問や答練を1回分、時間を計って解く。解けなくても、現在地と合格までの距離を把握し、その後の学習方針を定めることが重要です。
・最後に
講座内容はもちろん、富久田先生の指導者としての熱意や考え方にも大いに支えられました。受講生一人ひとりが合格するために何が必要かを真剣に考えていただいていることが伝わってきます。
