第173回日商簿記1級合格体験記【yasuyasaさん】

・受験の動機

単純な興味から勉強を始めました。簿記3級、2級は楽しく勉強して合格できたので、せっかくだったら1級まで勉強してみようという気持ちと、その延長上で取得できたら昇進や転職で活用できるかもしれない、という思いがありました。

・学習期間

2025年9月から勉強を始め、2026年6月の試験が初受験でした。勉強時間は約50時間/月、合計で500時間程度です。

・使用教材と学習方法

実は、私がプロ簿記を受講したのはGW頃からの直前答練だけでした。それも踏まえて勉強方法を紹介します。

インプット:CPAラーニングの簿記1級講義を2倍速で視聴していました。「こんな内容があるんだな」程度でしか見ておらず、この動画視聴で知識を定着させようという気はほとんどありませんでした。今考えると、インプット段階でしっかり基礎知識を入れておいたほうが、後々の勉強がスムーズだっただろうと思います。また、独学で動画を見て勉強するしかないので、学習ペースをつかむのには苦労しました。

基礎アウトプット:CPAラーニングの問題集と復習テストを繰り返し解いていました。それぞれの問題に対して、解いた日付、正誤、間違えた原因(ケアレスミスか知識不足か)をExcelで記録しました。これにより復習すべき箇所を明確にし、苦手な問題だけ重点的に繰り返すことができました。後述しますが、過去問演習時に間違える問題も、結局は基礎アウトプット時に間違えている問題が大半でした。その意味でも、学習の履歴を残しておくことはとても役立ちました。

応用アウトプット①:3月頃から過去問に着手しました。演習時は必ず時間を測り、かつ商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算はそれぞれ連続して解く本番形式を徹底しました。間違えた問題については、基礎問題集に戻って内容を確認するサイクルで進めました。過去問を解くと、「こんなの解けない」と思う問題にも遭遇しますが、プロ簿記の過去問解説を見ると、「これは解けなくて良い」「これは解きたい」のように指針が示されていたため、それを参考にして取り組みました。10回分を2周しました。

応用アウトプット②:GW前頃から、初見の問題を解くための教材が手元に無くなり、不安を感じていました。そこで、プロ簿記の直前答練に登録することにしました。使い方自体は過去問演習と大きく変わりませんが、時間を測って初見の問題を解き、プロ簿記生の中で点数が競争になる環境は、適度な緊張感とやる気につながりました。直前期は何をすべきか迷いがちですが、取り組むべき問題を示してくれたのも大変助かりました。

・試験当日の様子

商業簿記の問題を見て絶望し、いったん考えるのをやめて会計学にトライしました。会計学も決して簡単ではなかったですが、分かる箇所は何とか埋めました。その後、商業簿記に戻りましたが、情報量が多すぎて何から手を付けたらいいか分からない…。と思いきや「連結会計の意味を考えると、〇〇と△△が相殺されるから~」で初見の際の想像より解ける。単純な解き方の暗記にしておかずに本当に良かった、と心から思いました。

工原は正直簡単でした。30分程度残して完答。残りの時間はケアレスミスを確認し続けていました。

結果:商業簿記18 会計学17 工業簿記25 原価計算25 計85点

・メッセージ

最近の簿記1級は難化している、と言われているように思いますが、結局のところAランクの問題を確実に解ける力が大切だと思います。そして、Aランクの問題を解く力とは「解き方を知っている」ことではなく、「意味を理解している」を指しているのではないでしょうか。暗記に頼らない勉強を進めていくことが合格の鍵になるのではないかと思います。

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