第158回日商簿記1級合格体験記【武隈 源太郎さん】

日商簿記1級には3回目の受験でようやく合格することができた。思っていたよりも長い道のりだった。プロ簿記に申し込んだのは2回目の受験直後、不合格を確信した後だった。
それまでの私は独学で勉強を進めていた。3級は1週間、2級は1か月で合格レベルに達することができた私は、簿記1級も自力でなんとかなるだろうと高をくくっていた。
自分で計画を立て、市販の問題集を何回も回すことによって仕訳を体に染みつかせようとした。
問題集はある程度解けるようになった。過去問はまだ5割くらいの正答率。そういった状態で受けた1回目(156回)の試験結果は63点。初回にしては悪くない。
今度は問題集を完璧にして、さらに過去問を何回か回せば合格できるのではないか。
そうして臨んだ2回目(157回)、自己採点の結果はボロボロだった。(後日分かった結果は67点)
そのときに気づいたことが「この試験はただ単に問題集を解けるようになるだけでは合格できない」ということ。そして何よりも「単純に仕訳・解き方だけを覚える勉強はやるだけやりつくした。もう無理だ」という諦めがあった。そこで下した結論は「プロ簿記に頼ろう」だった。
独学で勉強を進めているときからプロ簿記のブログにはお世話になっていて、広告もつけずに丁寧な解説をしてくれるこのサイトは何なのだ?と気になっていた。とはいいつつも、問題集をこなすことに注力していた私にとってプロ簿記のブログはあくまで息抜きであり、面白い、もうちょっと読みたい、と思いつつも「さぁ勉強、勉強」と問題集に向かっていたのだった。
しかし、2回の不合格確信で踏ん切りがつき「それほど知的好奇心をくすぐられるブログを書く先生なのだから、講義も面白いのだろう」ということでプロ簿記に申し込んだのだ。
私は解法マスターから講義を取り始めたが、予想を上回る教材・講義の充実度であった。とくに、解説がわかりやすい。独学時には「なぜそうなるのだろう?気になるけど調べても出てこないし一回飛ばそう」と思っていた箇所についても解説がしっかりとされている。
毎回の講義で知的好奇心を満たされていた私は早く次の講義を受講したくて仕方がない、といった状態であった(時間と体力が制約となり思う通りには進まなかったのだが)。
テクニックという点でも独学と「プロ」の違いを感じた。独学時代には仕訳一辺倒であったのが、プロ簿記を始めてからほとんど仕訳を書かなくなったということが大きい。講義を通して、「ここをいじるとここが変わる」という考え方で会計を大きくとらえられるようになった。
その結果仕訳を書かずとも問題が解けるようになり、時間短縮とケアレスミスの削減、心の余裕につながった。
合格してみて思うことは「この会計を大きくとらえる」ことは試験問題をとくテクニックとしてだけではなく、経理として今後仕事を行う上でも大事なスキルになるということである。
普段限られた一部分の経理処理しか行わない私にとって、簿記を通して会計の全体が捉えられたことはありがたいことである。
プロ簿記の講義によって簿記一級は楽しく終えることができた。また、合格だけではなく、その先につながるような知識・考え方を学ぶことができた。プロ簿記に申し込んで本当に良かったと思うとともに、講師の富久田先生には感謝している。
