第171回日商簿記1級合格体験記【山本 祥太さん】

1. 受験のきっかけ
当時の配属先で業務上必要になったことと、市販のテキストを手に取った際、その内容の面白さに好奇心を刺激されたことがきっかけで学習を開始しました。
2. 受験歴・学習時間
• 学習開始: 2024年7月
• 第170回(2025/6): 不合格(58点:商11 会13 工20 原14)
• 第171回(2025/11): 合格(75点:商19 会15 工22 原19)
• 総学習時間: 約1100時間
• 平日:毎朝 1.5時間〜3時間
• 日曜日:4~6時間
3. プロ簿記を受講したきっかけ
他校に約1年在籍し、第170回試験に臨みましたが、特に商業簿記・会計学の点数が伸び悩み、結果は58点でした。
これまで「理屈や仕訳の成り立ちを理解する」という方針で勉強していたものの、事業分離、連結会計、退職給付、減損会計といった重たい論点において、本質的な理解と解答スピードの双方が合格レベルに達していないことが課題でした。
以前からプロ簿記のブログ記事の的確さに信頼を置いていたこともあり、「より深い本質理解」と「効率的な計算テクニック」を同時に磨くことができると考え、オンデマンドコースの受講を決めました。
4. 勉強方法
① 基礎の重視と「成り立ち」の徹底理解
簿記1級は、基礎論点をベースに「この問題は何をさせたいのか」という意図を読み解き、解像度を上げた上で解答する試験だと考えています。
そのため、講義や問題解説で少しでも腑に落ちない点があれば、インターネットでリサーチしたり講義を見直したりして、徹底的に突き詰めました。
そこで得た気づきを「自分の言葉」でレジュメやノートに書き込むことで、知識が腹落ちし、「使える知識」として定着したと実感しています。論点の目的が明確になることで、判断に迷う際の「モヤモヤ感」を払拭できたことが大きかったです。
② 基礎問題集・解法マスターの反復
1級は試験範囲が膨大なため、一度理解を深めても解法を忘れてしまいがちです。
そこで、定期的に基礎問題集を網羅的に解くルーティンを作り、「現時点で忘れている箇所」を都度洗い出しました。その弱点を重点的にメンテナンスすることで、知識の穴を最小限に抑えることができました。
5.反省点・改善点
本番想定演習の不足
上記の基礎知識を固めることに時間を割きすぎてしまい、本番対策が遅れてしまいました。
特に時間測定の上で問題の取捨選択力を向上させるために、商業簿記の総合問題の反復練習を実施すべきでした。
6. 最後に
簿記1級は、難解な数学的知識を必要とする試験ではありません。問題に対する解像度を高め、解答速度を向上させることさえできれば、努力次第で必ず合格できる試験です。
また、理解が深まるにつれて、ニュースなどの時事ネタや決算書の内容が手に取るように分かるようになり、学習がどんどん楽しくなっていきます。最初は苦しい時期もあるかと思いますが、その先にある面白さを信じて、ぜひ頑張ってください!
