第170回日商簿記1級合格体験記【柴谷 知宏さん】

簿記1級を勉強し始めたきっかけ

私は金融・経済系のネットメディアを運営しており、オンラインでの権威性向上と収益拡大を目的として日商簿記1級の取得を決意しました。
「資格は取得するだけでは意味がない」とよく言われますが、ネット活動においては資格や学歴などの肩書きが極めて重要です。
なぜなら、読者や視聴者は発信者の専門性を判断する最初の材料として肩書きを参考にするからです。
特にネット上では「何を言うかよりも誰が言うか」が重視される傾向が強く、この現実を日々痛感していました。
結果として、合格後は投下した時間と費用を1か月も経たないうちに回収することができました。

簿記1級の勉強時間と期間

簿記1級の勉強を始めたのは2024年の7月中旬頃で、2025年6月に試験に合格しました。
● 総勉強時間:約820時間(+簿記論150時間)
● 勉強期間:合計10か月半(1回目は4か月弱で挑戦)
● 受験回数:2回(1回目:450時間で50点、2回目:75点合格)

仕事をしながらの勉強だったので、平日は勉強できない日がたびたびありましたが、休日はほぼ丸一日勉強にあてていました。1日平均は3時間弱くらいです。

プロ簿記に加入したきっかけと良かった点

最初はCPAが無料公開している簿記1級の無料講義を利用し、独学で勉強していました。
しかし残り2か月を切ったあたりから、このままだと不安だなと思いプロ簿記のオンデマンドに加入。
これが大正解で、確認テストや解法マスターを受けるにつれて自分の基礎力不足を痛感しました。
間違いなくプロ簿記に加入していなければ、試験に落ちていたでしょう。
特に「理解しているが得点に結びつかない」という私の弱点を的確に克服できました。
試験に合格するには、試験で点を取れるようにならないといけません。
本質的ではありませんが、いわゆる「試験のための勉強」をしなければなりません。
プロ簿記は本質理解と試験のための勉強のバランスが非常に良いと感じました。

勉強方法(失敗談と改善策)

最初は試験の全体像を知るために、問題演習は簡単に復習するだけにして、とにかく講義の消化を優先しましたが、この勉強方法は私には不向きでした。
問題演習や復習を後回しにした結果、最初の論点に戻る頃には完全に抜け落ちていて、再度講義を視聴する羽目に…。
「一旦理解して覚えてしまう」ところまで行かないと、2周目に復習する頃には思い出す作業もできません。
その結果、動画視聴時間がいたずらに増加し勉強時間が膨らんでしまったのが失敗談です。

改善した勉強法

新しい論点に突入したら、一定の間隔で復習し、最低限の定着を図るべきだと感じました。
まずは「1日後、3日後、1週間後に復習する」というように、地盤を固めつつ次に進んでいくのが大事だと思います。
一旦基礎的な部分を固めておけば、全範囲を追えて再復習する際に効率が良いです。

また、とにかく問題を解く回数を増やすことが大事です。
計算問題はできるだけ毎日解くことをオススメします。
復習を繰り返していくと途中で答えを覚えてしまうと思いますが、そういったときは、誰かに教えながら解く想定で「なぜその処理をするのか」を自分の言葉で説明できるようになると、数週間その論点に触れなくても自然と思い出せるようになります。

これから日商簿記1級に挑戦する人へ

日商簿記1級は難関試験ですが、着実に一歩一歩を合格への歩みを進めることができる試験と言えます。
それでもおそらく、合格への道のりが想像以上に長くて、何回も心が折れかけると思います。
私は「どうして簿記1級を勉強しようと思ったのか」を振り返ることで何度も踏ん張ってこられました。
これから日商簿記1級に挑戦する人は、長期戦を乗り切るために「なぜ簿記1級を取得するのか」という根本的な動機を明文化しておくことを強く推奨します。

私の場合は、
● ネットメディアでの権威性向上
● 収益拡大への具体的道筋
● 専門性の客観的証明
この明確な目的意識が、何度も訪れる挫折の危機を乗り越える原動力となりました。

日商簿記1級は正しい方法で継続すれば、必ず合格できる試験です。
そしてその正しい方法はプロ簿記が全て教えてくれます。
辛く長い道のりになりますが、合格した時の達成感と、その後に得られる様々な恩恵は計り知れません。
皆さんの合格を心から応援しています。頑張ってください!

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