第170回日商簿記1級合格体験記【右原 一哉さん】

本試験の結果
商業簿記22点、会計学21点、工業簿記21点、原価計算17点の計81点で合格しました。
原価計算の点数に悔しさが残りますが、合格という結果に今は安堵することが出来ています。
学習上意識していたこと
基礎的な問題を素早く正確に処理する能力を高めるための学習を常に意識していました。
本試験では一部ハイレベルな問題が登場し、その問いに注目してしまいがちだと思います。ですが試験全体を俯瞰してみると実は大部分を構成しているのは標準レベルの問題だと気付くことが出来ます。
難問に立ち向かうことは一見素晴らしいことのように思えますが、解答に多くの時間を要する可能性がありますし、時間を投資したあげく得点に結びつかない場合も多いので不正解でも問題ありません。
合否を決めるのは難問ではなく標準問題の正答率です。
日々基礎を何度も繰り返し取り組み、取れる問題は絶対に落とさないという意識を持って試験に臨んだ結果、プロ簿記主催の模擬試験では92点で全体トップ、その直後の本試験ではミスがありつつも余裕を持って合格点を超えることが出来ました。
本試験での緊張について
本番は緊張するものだと理解していたつもりでしたし、それを想定の上過去問や答練に取り組んでいましたがそれでも本試験では一時冷静さを失うほど緊張しました。
試験開始後、最初に手を付けた会計学が緊張のあまり全く理解できず15分ほど上の空状態になってしまいました。一瞬不合格の文字が頭をよぎりましたが、その後前述した「取れる問題を取れば合格できる」という思考を意識することで平常心を取り戻すことができました。
また普段から過去問は10分以上短い時間で解くようにしていたので時間に追われて焦ることもなく最後まで問題を解き切ることができました。
これまで受験された方の中にも緊張で実力が発揮できなかった経験のある人も多いのではないでしょうか。合格が見えるレベルにまで到達した受験生は特に緊張することと思います。
緊張や焦りをゼロにすることは難しいですが、これまで自分に負荷をかけて勉強したその一瞬一瞬の積み重ねが試験本番で自分を支えてくれる力になると私は信じています。
これから
税理士試験に挑戦します。簿記1級から2か月後の税理士試験簿記論のみ既に受験し、自己採点ではおそらく合格しているであろう点数を取ることができました。
簿記1級の学習は非常に大変ですが、税理士等の上位資格へ繋がる資格だということを既に簿記論の受験を通して実感しています。
最後になりますが、ご指導下さった富久田先生をはじめプロ簿記関係者様各位、家族の支えがあっての合格でした。本当にありがとうございました。
またこれを見ていただいている皆様の学習と今後がより良いものになりますようお祈り申し上げます。
