第170回日商簿記1級合格体験記【intyouさん】

【受験結果】

①第168回 66点(商15会13工14原24)
②第170回 90点(商17会24工24原25)

【受講経緯】

 大学院で生命科学を学んだ後、メーカーで研究開発の仕事を4年ほどしていました。しかし、自分の研究員としての能力に限界を感じており、また会社の方針で所属部署を大幅に縮小する気配が濃厚になっていました。このまま惰性で仕事を続けていても早晩職を失うだろうという危機感から、研究以外で自分に適性のある仕事について考えていた時、妻に簿記3級のテキストを買い与えられました。
 確かに適性があったようで、仕事の片手間に3ヶ月勉強をして3級に合格しました。ここで、1級まで取れば本社の経理部門に脱出できるのではと思い立ち、更に3ヶ月勉強して2級に合格しました。1級の勉強は効率的に進めるため、調査した限りで費用対効果の最も高そうなプロ簿記のオンデマンドコースを利用することにしました。

【勉強方法】

 ①3月末に入会しました。インプット講義を完了し、商会については初級確認テストを更に2回転したところで10月末になっていました。11月は商会の解法マスターを3回分ほど受講し、過去問は第165回のみ解きました。
 本番の結果より、学習量の不足が明らかでした。特に、工原は時間をかけて勉強する意義をあまり感じていませんでしたが、費目別計算のように暗記・計算力を必要とする分野での弱さが本番に露呈し、簿記1級が学力試験ではなく技能試験であることを痛感しました。

 ②第168回を受験する前に経理部門に異動し、先のことを考える余裕ができました。①である程度の手応えを感じたので、12月にC社の会計士試験用教材を購入して実力強化を図りました。問題集の質はプロ簿記と大差ありませんが、新しい問題に触れてやる気が出たのと、やや細かい論点も押さえられました。C社講義の質は確かに非常に秀でていますが、標準原価計算や連結の下書きは今もプロ簿記で学んだものを使っています。それから経済性はプロ簿記が圧倒しています。
 この勉強方法は、学習範囲がなかなか終わらないという重大な問題点があり、第170回の本番までに財務・管理会計の講義を半分程度しか進めることが出来ませんでした。そこで、C社教材の未学習分野についてはプロ簿記の初級確認テストを引っ張り出して1回転しました。結果として、この1回転が本番の工原で絶大な効果を発揮しました。商会は、連結以外の構造論点ががっつり出たら不合格、出なければ合格という偏った仕上がりでしたが、本番は幸運を引き当てました。

【今後の目標】

 老後、妻と一緒に小さな会計事務所を開くために、簿記の勉強を続ける。

【後輩へのアドバイス】

 簿記1級は学力ではなく技能を問う試験です。地頭の良さよりも問題を解く訓練が重要です。簿記に限らず、経験のある分野に固執するよりも、より適性のある分野を探して、そこで一から努力をする方が、人生が好転するように思います。

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