第167回日商簿記1級合格体験記【kendoさん】

私は今年で38歳になります。働きながら簿記1級にチャレンジを始めて、4回目の受験でなんとか合格することが出来ました。
得点の変遷は、
 2022年11月:26点
 2023年  6月:49点
 2023年11月:66点
 2024年  6月:71点
学習期間は2年弱。プロ簿記と出会わなければ、合格への道のりはまだまだ遠い先だったかもしれません。

私は経理職ではなく、銀行で個人向け事業融資の仕事をしています。
2022年2月の簿記2級試験に合格してから、より深く会計を学び自分のスキルを高めたいと思い簿記1級へのチャレンジを決意しました。

勉強開始当時は、大手スクールのオンライン授業を受講し、約8ヵ月で試験に臨みましたが結果は・・・26点。
受験前から、簿記2級より格段と論点が増え、本質的な理解が問われる内容となっていることから、常に忘却曲線との戦いに苦しんでいました。
答練や過去問に手を出してもとても時間内で解き切ることは困難で、解答解説を見て何となく理解した気になったままで試験当日を迎えました。
結果は上記の通り惨敗。
このままではあまりにも合格への道のりが遠すぎるため、なんとかしたいと思っていた時に、簿記1級経理駐在チャンネルというyoutuberの方(もうyoutubeのアカウントは閉鎖されてしまったようですが)がプロ簿記の退職給付会計のワークシートの話をされていらっしゃり、興味を持ったことがきっかけでプロ簿記のブログを拝見させて頂きました。
目からウロコの解法と、本質の理解を重視をしたわかりやすい解説となっており、ぜひお力をお借りしたいと思いオンデマンド会員の申し込みをさせて頂きました。

2回目の受験まで、特に自分の理解が浅いと思っている論点についての圧縮講義の受講と、解法マスターの受講で知識の強化を図りました。
そうして迎えた試験結果は49点。
振り返ってみると、会計処理の本質的な理解や基礎の定着よりも、解法の暗記を重視した勉強になっていた気がします。

3回目の受験まで、全圧縮講義の受講や初級確認テストを2~3周回すことによって基礎固めに注力しました。
この頃には大手スクールの過去問題集も3周程度行っており、時間内になんとか合格点に達する時もあり、着実に力がついてきているという気がしていました。ただ答練・模試については40~50点台だったと思います。
そして、臨んだ3回目の試験結果は66点。
工業簿記での原価ボックス図の作成ケアレスミス、原価計算の文章の読み取りミスが痛手となり4点足らず不合格となりました。
ケアレスミス防止表も作って対策をしていたつもりでしたが、試験本番でやらかしてしまいました。

今回の4回目の受験までは初級確認テストを中心に、連結会計応用特訓講義や上級確認テストにも取り組みました。
春に勤務先で部署異動があり、試験直前は思うようには勉強時間を投下出来ておらず、答練や模試は平均60点台(答練は70点台を取れる回もありました)でしたが、それでも自分なりにやるべき準備はやってきたと自分を信じ、試験に臨みました。
結果は71点でギリギリ合格。
試験を受け終わった後の自己採点では、またもや基本的なケアレスミスが目立ち、合格発表まで悶々とした気持ちでいたのですが、結果が合格と出た瞬間は正直ホッとしました。

◆反省点

①勉強時間を大量につぎ込み、手広く論点に手出しをしただけでは合格への道が見えてこない。まずは本質的な理解と基礎固めが大事。
②ケアレスミス防止表を作っただけでは対策にはならない。試験本番の緊張感の中、必ずケアレスミスは起こるもの思っておいたほうが良い。
ある程度力がついたら、答練や模試だけでなく本試験形式の初見問題にもいくつかチャレンジし、時間内に全て解き切ることにこだわらず、いかにケアレスミスを最小限に抑えて合格点をもぎ取るかという練習や分析をもっとやっておけばよかった。
特に、商会については仕訳や解法テクによる期中処理の結果、最終的に当社のF/Sがどうなるの?というところまで意識する。工原は文意の取り違えがないか慎重に問題文を読み取る。

◆勉強時間について

仕事のある平日は朝6時~8時頃までコンビニのイートインコーナーとカフェをはしごして約2時間。(夜は仕事の疲労でほとんど勉強ができないため、翌朝のために早めに就寝)
休日は平均7~8時間程度おこなっていました。

◆勉強教材・勉強方法について

①教材は一から購入することはせず、以前加入をしていた大手スクールのレジェメをテキスト替わりに使いつつそこにプロ簿記で学んだエッセンスを書き込んだり、プロ簿記テキストのページを一部印刷してレジェメの後ろにホッチキス止めをして自分用の教材にアレンジしたりしていました。
②各論点から、特に定着させたい解法テクニックなどを抽出した自分用のレジェメも別途作成していました。
③youtubeで公認会計士予備校やその講師の方が講義動画を無料でアップしていらっしゃるので、多角的に理解を深めるという目的でプロ簿記の講義と併せて視聴をしていました。(CPA会計学院チャンネルの池邉先生、植田先生の無料講座や、植田先生が個人でやっていらっしゃるCPAカレッジというチャンネルの講座がオススメです)
④具体的な解法テクニックはプロ簿記のものだけでなく、以前加入をしていた大手スクールやyoutubeで見た公認会計士予備校講師の方のものなど、自分に定着しやすいものを選んでいました。(とはいえ、ほとんどプロ簿記のテクニックを使わせて頂きましたが^^)

◆飽き防止やモチベーション維持方法

①簿記1級の知識が使える、全経上級(まだ合格はしておりませんが)や、銀行業務検定財務2級(全体席次7位で合格)の受験で勉強の飽き防止やモチベーションの維持を行っていました。
②富久田先生がブログで紹介されている、おすすめの書籍を息抜きとして購読していました。
③公認会計士予備校や公認会計士の方のyoutubeチャンネルが増えてきたので、それを視聴することで知識の強化に繋げるとともに、会計を勉強することでどんなメリットがあるかを再確認していました。

◆簿記1級の受験を通して思ったこと

恥ずかしながら社会人になって約15年経ってから、比率・割合・方程式・関数など中学生レベルの基礎的な算数・数学の理解の大事さや、文意を読み取る国語力の大事さを痛感しました。
簿記1級の受験を通して、社会人に必要とされる基礎的なリテラシー不足を突きつけられたと感じましたし、一方で改めて学びなおしの意欲が湧いてきました。

◆最後に

社会人や専業主婦の方など、中々まとまった自分だけの時間をとれない方々にとっては簿記1級合格への道のりは決して楽なものではないと思います。
ですが、諦めずに試行錯誤を繰り返しながら進み続ければいつかは必ず合格をつかみ取れる試験でもあると思います。
簿記1級は、受験過程で基礎的なリテラシーを引き上げてくれますし、何より資本主義社会で生きていくうえで有利となる「会計」というスキルを高度に身に着けさせてくれます。
合格した後は、それまでの努力の過程を知っている自分に自信が付きますし、その自信が新たな一歩を踏み出す勇気にもなります。
そういった、素晴らしい恩恵を与えてくれる試験である一方、難関資格でもあるので、気持ちを折らさずに合格まで寄り添ってサポートをしてくれるパートナーとしてプロ簿記は最適な講座だと思います。
最後になりますが、富久田先生をはじめプロ簿記に携わって頂いている皆様に深く御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

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