第170回日商簿記1級合格体験記【sohhさん】

●プロ簿記歴
オンデマンド会員:2023年10月入会、2025年3月退会
答練会員:第168回対策、第170回対策
●簿記の学習を始めたきっかけ
メーカー総務に新卒で入り、年次が上がるにつれ会社の数字をきちんと理解していないとマズいと感じる場面が増え、分からないまま仕事をするのがストレスで面白くなく、そういう現状から変わりたいと思ったのがきっかけです。当初は2級合格が目標でしたが、2級合格時点で理解できていない論点が沢山あり、また、学習したいと思う論点が1級にしかなかったこともあり、自分自身の成長のためプロ簿記に即入会し、簿記の面白さを実感し、1級に合格することができました。
●受験成績
3回目受験(第170回2025年6月)合格 85点(商17会24工23原21)
2回目受験(第168回2024年11月)不合格 67点(商13会25工14原15)
1回目受験(第167回2024年6月)不合格 59点(商13会17工15原14)
●学習時間、学習量について
学習時間の累計は記録していません(合計何時間だという記録を毎日することにいちいち労力を割きたくありませんでした)。
学習量については、私は白紙のA4コピー用紙にアウトプットをし、合格するまで棚の上に積み重ねていきました。その高さが2級までは1cm未満でしたが、1級では11cmを超えました。
●学習の中で感じた大きな2つの壁
1つ目の壁はインプット&アウトプット講義の1周目です。正直、何度もキャパオーバーになりました。ただ、全体像を掴むためにまず1周すること、そして、特に1周目は基礎を大切にすることが重要だと思います。
2つ目の壁は本試験の問題形式への対応です。インプット講義から解法マスターまでの流れを2~3周、苦手論点は5~6周くらい終え、個別の設問はそこそこ解けるようになったのでは?と思い込んでいた頃に、1回目のプロ簿記模試を受け、結果は合格レベルに程遠く、それまでの学習で身に付いた知識、テクニックで解ける部分もありましたが、分からない部分はそもそも日本語の文章として認識できず意味不明でした。そしてすぐに迎えた本試験1回目は惨敗でした。その状態からどうやって合格レベルまでもっていったのかを次の項目に記載します。
●特にこれをやったから合格することができたと思うこと
・過去問、答練、模試について、日付、何周目、得点、商会工原それぞれの出題内容(テーマ、個別論点)、何分で解けたか、何を理解していて、何を間違えたか、その原因は何だったのか、どうやればスムーズに解くことができるのか、引き続き何が理解できていないままなのか、目標として何分で何点取るべきなのかをExcelの表にまとめたことです。これは毎回解く度に必ず記入しアップデートしていきました。
具体的な記入方法としては、腹落ちして解き方が体に染み付いたものは復習時の検索フィルター用にテーマと個別論点名やポイント、キーワードのみを記入し、一方で間違えたものはその原因と次はこうやって解こうというのを厚みをもって記載しました。また、解答を確認して数字が違うと分かっても、基本、解説は読まず、自力で間違えた原因を探り、自分の言葉で説明できるようにしたうえで、解説と照らし合わせるようにしました。
目標点数の設定については、例えばその時点の得点が15点だったけど、学習し直して新たに理解できたところを正解したら20点は得点できるな、じゃあ次の目標点数は20点だ、というような感じで常に前回の自分を超えることを目標にし、捨て問のあるイレギュラーな回以外の過去問、答練、プロ簿記模試であれば合計90点超まで得点できる状態にしました。
特にこのExcelの表にまとめるのは、個別論点や間違えたところをフィルターでピンポイントに探せるので、復習の際に非常に役立ち、やっておいて良かったと本当に思います。そして、本試験当日はこれを印刷して会場に持っていきました。
・ストック、フローの意識を常に持つことです。私はこの意識が欠けたまま2級を合格してしまいました。そしてこの意識の重要性を、連結会計応用特訓講義の中の連結B/S利益剰余金ダイレクト算定、連結P/L当期純利益ダイレクト算定を通じて痛感しました(←私の簿記学習におけるターニングポイントでした)。
連結上のダイレクト算定をするためには、嫌でもストック、フローに与えるインパクトを意識しなければなりません。当然、この意識は連結上の話に限らず個別上の話にも通用します。前T/B上のストックの一部が当期フローに振り替わったとか、前期末ストックに当期フローを加減して当期末ストックになったとか、ストックとストックを相殺して差額がフローとか、他にも無数にありますが、常にこれを意識するようにしたことで商会の得点が伸びました。そして、この会計処理ではどの科目が変動するのか、というのをセットにして解くことを心掛けると、仕訳を考えなくても、あるべき財務諸表上の金額が分かるようになり、下書きもより洗練されていきました。
●最後に
なぜこういう会計処理をするのか、だけではなく、一見別々の論点だけどやっている処理は本質的には同じだよね、ということに気付けると、より理解が深まり、簿記がどんどん面白くなっていくと思います。
そして簿記が面白いと実感できたのは、間違いなくプロ簿記のおかげです。富久田先生、弟子1号さん、学習アドバイザーの皆さま、本当にありがとうございました。
