第170回日商簿記1級合格体験記【金子 陽一さん】

初めまして。youichi_0816と申します。
この度第170回日商簿記一級に1回目の受験で合格することが出来ました。
私が取った勉強方針や日々の勉強において意識していたことなどを書かせて頂きます。これから合格を目指される方々にとって少しでも参考になる部分がありましたら幸いです。

[具体的な勉強方法]

初級確認テストをとにかく何周もしました。私が合格までに解いた問題はほとんど初級確認テストの問題のみです。分野によっては上級確認テストや解法マスターの問題も解きましたが、初級確認テストで身に付けた型が、他の形式の問題でも通用するなあと自己満足の目的で解き散らかした程度ですので、解かなくても合格はできていたのかなと思います。
私が初級確認テストを重視した理由と、使用する上で意識していたことを述べさせて頂きます。

(1)理由
結論から申しますと、多くの受験生が正解できる問題に関しては確実に取れるようにし、あとは標準的な難易度の問題をどれだけミスなく解けるかで合否が決まるという意識で勉強していたためです。
簿記一級のような傾斜配点がある試験については、この傾向は特に顕著であると思います。
初級確認テストは、ある程度きちんと勉強されている方であればかなりの問題で正解できると思いまが、どの分野からランダムに出題されても自信を持って全ての問題に答えられるかというと難しいのかなと思います。
「この場合のリース資産の取得原価ってどうすればいいんだっけ…?」
「有形固定資産の修繕をしたとき、修繕費と資本的支出ってどう按分するんだっけ…?」
「未認識数理計算上の差異ってワークシートにどう記入するんだっけ…?」
こういった知識の抜け漏れを無くしていくことが合格に近付くことであり、そのために初級確認テストの完成度を高めるということは効果的であると考えます。

(2)初級確認テストを使う上で意識していたこと
漫然と解くのではなく、自分なりに計算プロセスの言語化を行って、A4の紙にまとめていました。
例えば、
「社債の償却原価(定額法)は、式を書く。」
「社債の償却原価(利息法)は、簿価を追う。」
などです。
(※式とは、「95%+1%×年,クーポン3%×年」というようなプロ簿記生ならみんな知ってるあの式のことです。)
(※簿価を追うとは、実行利子率をかけて、クーポン分を引いて、社債の成長、を繰り返された社債の簿価を利払い日毎に追っていくイメージです。)

また、可能な限り計算プロセスに理由付けをするよう心掛けました。
個人的には会計学上正しい理由付けでなくとも、とにかく自分なりに理由付けができていればとりあえず良いと思います。例えば、「土地(簿価500万円、時価450万円)を贈与により取得した。取得原価はいくらか。」(正解は、時価の450万円)という問題に対して、「プレゼントを貰った時、これ買ったらいくらぐらいするんだろ…って調べちゃう時あるよなあ。だから贈与は時価を取得原価にするって覚えちゃえ。」と私は言語化していました。
また、初級確認テストの問題で、分からない・何かきっかけが掴めない・いつもここでつまづいてしまうなどと感じた時はすぐにインプット講義に戻ることも意識していました。1回目の視聴では得られなかった腹落ち感が得られたことが何度もありました。

[日々の勉強で意識していたこと]

簿記一級においては、地頭やセンスといったものよりも、継続して勉強ができるという要素が合格可能性に直結すると考えます。
簿記会計という分野は比較的具体性が高いため、学習する内容そのものが理解できないという意味での難しさはそれほどなく、1番のネックになっている点は範囲の広さ・細さにあると考えられます。
攻略方法は、シンプルに、時間をかけて取り組み、継続して勉強していくこと、継続する覚悟を持つことが大事なのかなと思います。

私が勉強を継続する上で大事にしていたのは、自分にとって無理のないペースで勉強することでした。具体的には、今の努力を10年間継続できるかと自問して、まあできそうだなと思えるペースです。1番いけないのは、他人と自分を比べて焦るなどして、自分のキャパを超えた努力をしてしまうことです。こうした努力はいずれキツくなり、継続が困難になり、自爆してしまうというパターンに陥るリスクがあると思います。
私は上記のような考え方でしたので、日々の勉強時間は比較的短かったと思います。そんな中で意識していたことは、1日に1個だけ成長できるポイントを見つけることでした。例えば、「その他有価証券は原則として洗替法」という学びを1個得たら、その日のお風呂や寝る前などに繰り返しその1個の学びを思い出せるかどうか確認していました。これはあえて1個だけにすることで、その後の思い出しの負荷を軽くしたかったからです。

また、寝る前に今日勉強した中で1番心に残ったことは何かと考えてみて欲しいなと思います。案外「あれ何を勉強していたっけ」となっていませんか。日々の勉強において、これは後で思い出せるかチェックしてみようと意識しておくだけで知識の歩留率が高まると思います。

[最後に]

富久田先生の講義が無ければ合格は不可能でした。講義が楽しくて仕方ありませんでした。この場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
プロ簿記生の皆さまが、積み上げた実力を十分に発揮されて順当に簿記一級に合格されますことを陰ながら応援させていただきます。

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