第158回日商簿記1級合格体験記【Junさん】

1.はじめに
私は経理部門で仕事をしており、日商簿記2級は特に苦労もなく取得できました。社内での年次も上がっていき、連結決算や単体決算で何かしら判断を要するケースが増えてくるにつれて簿記1級が役立つと思い学習を開始しました。試験自体は153回受験から開始して、156回157回と3連敗の後今回の158回で合格、学習期間はおおよそ3年ほどになります。
プロ簿記はオンデマンド受講生でした。プロ簿記の前に大手学校のフルパックの講座を受講しておりました。大手学校はアカデミックな雰囲気という点ではプロ簿記とは異なりました。あと、私自身自習室でしか学習ができないタイプだったので自習室がある大手学校を最初に選択し、その後プロ簿記のオンデマンドを受講+カフェ勉強というスタイルで学習をしました。このオンデマンドという月額5,000円ほどで前期のレギュラー講座をフルで全て見放題、問題集テキスト模擬試験全てDLし放題かつ受講生交流の場も利用可能というほぼ全部入りの内容になっております。1ヶ月だけやってみて即解約できるならと思い始めました。月額サブスクリプションなので、やらないとどんどん損しているという感覚にもなり、自分自身を追い込む手段にもなりうると感じました。最新の講座を受講することはできません、この点で直近の試験傾向をふまえた上での対策という点でどうしても一歩遅れを取ります、その点と予算との比較でご検討されるのがおすすめかと思います。
2.学習中に苦労したこと・嬉しかったことなど
日商簿記1級の学習を通じて「理解できることの喜び」「成長を日々感じられた」といったことに関して常に不安が付き纏っていました。なぜなら、問題集を解けるようになっても過去問を解けるようになっても本試験では不合格という結果が続き、心が折れ続けたからです。自分は本当に実力がついていっているのか、本当はついていないのではないか、本試験に落ちるたびにそんな気持ちになりました。そして何とか持ち直して勉強を再開し、そしてまた疑心暗鬼の日々でした。その分、受かった時は何にも変え難い喜びが溢れ出しました。
現状、孤独に戦っている受験生が多いのではないかと想像します。大手学校に通っても別に隣の人と会話をしたり、わからない問題を相談し合うような関係の受験仲間を作っているというケースは少数ではないかと思います。コロナ禍でそういった孤独な学習環境はより加速していると思います。そんな中でプロ簿記のサイトにある受講生交流の場所は皆で一緒に戦っていると感じられる良い場所であると感じました。
3.普段の勉強方法
勉強方法は習熟段階によって変化していきました。
初期段階では、まず学習の穴を作りたくない、網羅的に学習をしておきたいという気持ちが強かった記憶があります。この点で、穴を作らないことの安心感を有料の講座を順に受けていくことで得ることができるので、有料の講座を受講する価値があると感じておりました。あと心がけていたのは、とにかく手を動かして問題を解くということ、そして脳に定着させるために、5分後に再度解く、1時間後にまた解く、1日後にまた解くといった形で脳科学的に定着しやすいインターバルについて情報を集め、そのサイクルで解いていきました。一方で初期段階においては、プロ簿記で大切にしている「本質の理解」についてですが、この時私は意識しておりませんでした、というよりそのような本質という発想がそもそもなかったと思います。今思えば、漠然と理解をし始めているくらいの段階ではどこが本質なのかを自力で見出すのはほぼ不可能だと思ったからです。本質を捉えにいく必要性を自覚するのは、ある程度論点を理解して、問題も解けるようになったはずなのに、自信満々で望んだ模擬試験でボコボコにやられた時でした。この点で最初から本質について触れていただきながら学習できるプロ簿記にもっと早く出会っていればと思いました。
次の段階、これはある程度基礎については学習が終わって、何となく自信がつき始めて、模擬試験でも大丈夫だろうという気持ちで臨んだにもかかわらず、1問目2問目くらいで手が止まって採点結果も書きたくないくらい回答用紙は真っ白というくらいの段階です。私自身、息を吸うように総合原価計算のBOXは書けるのに、計算結果が割り切れずにこれでいいのかもう一回やり直すべきか不安が募り、手が完全に止まるといった経験が何度もありました。これくらいの段階で、本質が理解できていないからわからないのではないかという意識が出始め、プロ簿記の本質講義で理解度を高められたという実感がありました。一方で本質といって理由を知るということにこだわりすぎるあまり、「仕損発生地点が不明の場合、加工進捗度は0とする」、「先入先出法の場合、仕損は全て当月投入から発生したものとする」といった、覚えておくしかないような事項もあり、バランスも大事とも感じております。
最終段階、これは模擬試験、本試験ともに60点台をコンスタントに叩き出せる段階です。ここで2パターンの学習を行いました、1つはプロ簿記の「上級演習問題集」を全部解くということです。このレベルの習熟度まで来れば、これらの問題は一見上級というほどの問題ではありませんでした。ところがなぜか満点が取れません。「ここが穴なんですよ」というメッセージのようにミソになるポイントを毎問折り込んでいるため、抜け落ちている部分を補完できる「経験者向けの基礎問題集」であると感じました。もう1つの学習は初見模擬試験問題を数多く解くということです。こちらは市販の予想問題集でも初見に近い問題が多く、数多く解いて初見対応力を身につけました。ここで注意したいのが初見対策問題というのは本試験では的中することはあまりないということです。的中させることが目的ではなく、見たことのない問題文、解答形式の問題が出た時に状況を整理して、取りに行く部分を決めて時間内で70点を取る、という一連の対応力を身に付けるという目的だからと理解しております。これは158回本試験の原価計算で大きく活きました。指示不足が目立つ問題文の中で、なんとかそれらしい回答をして部分点を取りに行くという対応ができたのは、初見問題を解き続けることで身についた能力だったと思っております。
4.これから目指すこと
USCPAか税理士かで悩んでいます。会社員として働き続ける限り、簿記を学び続けるという自己研鑽が直接的な業務への後押しになることを感じております。ぜひプロ簿記税理士講座、USCPA講座の開講を心待ちにしております笑
5.後輩へのアドバイス
実務の中で簿記1級レベルの知識をもっていれば仕事の質を上げていけることを体験しておりました。もっと言えば、1級の学習をしながら既に学習内容が実務に役立つシーンは数多くありました。
現在経理部門の方もそうでない方も、ご自身の価値を高める為に、日商簿記1級合格を目指す仲間が増えることを心待ちにしております。
