第156回日商簿記1級合格体験記【小林 飛鳥さん】

(1)はじめに

オンデマンド講座の受講開始から約3年、やっと合格することができました。肩の荷が下りたのと同時に、3年にわたる簿記1級の勉強期間を振り返って、いろいろと反省する部分があるなと痛感しています。合格体験記を執筆させていただいておりますが、これほどまでに合格まで時間がかかってしまった私の勉強方法は、ある意味反面教師的な部分があるかもしれないことを先に申し添えておきます。

(2)プロ簿記との出会い

簿記2級までの学習方法は、講義→問題演習の繰り返しでした。しかし、それは「理解」ではなく、「暗記」や「解法習得」をメインにしていました。簿記2級に高得点(確かその時は90点ほど)受かることができたのだから、このまま簿記1級もいけるではないかと思い、はじめは独学、1年たって大手予備校の通信を受講してみたものの、問題演習すら「?」な状況が続いていました。講義やテキストの読み込みで分かった気になっていたことは後になってわかるのですが、その時は何が悪いのかは見当もつかず、とにかく「解法暗記」ばかりに走っていました。

しばらくして、プロ簿記に出会うことになります。富久田先生が書いたブログなども色々見ました。そこには、それまでモヤっとしていた色んな部分が「そういうことだったんだ!」とクリアになっていく感覚を身をもって体験しました。例えば、「1級の工原ができないのは、2級の工簿がわかっていないから」とか「傾斜配点のワナ」とか、「テキストの表の顔と裏の顔」とか。。。挙げればきりがありません。これだったら自分も今度こそ合格できるかもしれないという思いで、プロ簿記を受講することに決めました。とはいうものの、まだこの時はいわゆる「他力本願」だったので、まだまだ合格には程遠かったなと今になって思います(笑)

(3)「わかる」と「できる」は違う

プロ簿記を受講し始めて2年間ぐらいは、他力本願な部分は変わらず、提供される講義や問題集などのツール、解法のテクニックを受け取るだけでした。時短テクニックもタイムテーブルも、退職給付ワークシートも、「すごい!」と思いながら使っていましたが、「これをほかにどう活用することができるかな」といったような、自分であれこれ考えて理解を深めるまでは至ることができませんでした。

3年目になって、「このままじゃ本当にまずい」と思うようになり、勉強方法を変えてみようと一大決心しました。やり始めたことは下記の事柄です。

・間違い問題ノートの作成

まずは初学者用の確認テストを完璧にすることから。間違った問題について、解説を一読して終わりではなく、なぜ間違ったのかを分析しました。「この論点はそもそもの部分がわかっていない」や、「計算を省略しすぎた」とかのコメントを書くようにしました。コロナの影響で6月の試験が流れてしまいましたが、11月の試験までこれを継続的に行った結果、商会・工原でそれぞれノート3冊分ずつは溜まりました。

・苦手な論点からつぶしていく

講義や演習を第1回目から順番に受けることはもちろん大切かもしれません。しかし、私の場合はある程度全体像が見えてきていたので、苦手な論点を先に潰すようにしました。(特に連結、退職給付、予算実績差異分析)苦手な論点は、初学者用の確認テストから順番に潰していきました。もちろん得意な論点もあったので、これはいきなり解法マスターから解くようにしました。

(4)質問掲示板について

他の予備校の通信では、質問掲示板などはありませんでした。プロ簿記の強みの一つとして、質問掲示板の存在は必ずあげるべきだと思います。実は自分自身もモヤっとしていた部分が質問として挙がっていたり、いざ解答しようと思ったときに実は自分もあまり理解していなかったり、いろいろなことに気づくことができるのが質問掲示板です。これを活用しないのは、プロ簿記受講生としてとても損であると思います。

私はプロ簿記卒業生の扱いではありますが、この質問掲示板からまだ離れたくなかったので、オンデマンド会員を継続しています(笑)

(5)おわりに

話は変わりますが、11月の試験で合格できたものの、どこか自分の中では「本当に簿記1級の力が身についたのか」と疑心暗鬼な部分があったため、2月に行われた全経上級と簿記1級を、リアルタイムではないもののしっかり時間を図って解いてみました。自己採点ではありますが、ともに合格点は取れていたのでひとまず安心です。

最後になってしまいますが、長い間サポートをしていただいた富久田先生、弟子1号さん、質問掲示板などでサポートをしていただいた方へ感謝を申し上げます。本当にありがとうございました!

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