第161回日商簿記1級合格体験記【miruさん】

 大手予備校の通信授業を受講して勉強をしていたが、腹落ちしない論点はプロ簿記ブログの解説をみて理解していました。1級は競争試験で「落としてもいいところ」がある試験というので、取るべきところとそうでないところの取捨選択に、ブログの先生の講評が大変参考になりましたし、過去問の点数が低くても気を落とすことがなくなりました。

 まさに追い込み時期となった試験2週間前、ある論点でどうしてもひっかかってしまい、プロ簿記に入会。インプット講義と確認テストを使って理解を整理した結果、ついに合格を勝ち得ることができました。158回はインプットを一通りし終えたところで受験し37点、159回は商会の演習量が足りず50点(会計学4点…)、過去問をベースに商会の演習を積んで三度目の正直と臨んだ今回は72点(商16会12工21原23)で合格することができました。

▼日商簿記1級を目指したきっかけ

 私にとって「武器になるものを身につけること」が簿記1級取得の最大のテーマでした。

 メーカの総務として勤務して3年目のある日、突然異動を告げられます。全く予想していない異動でした。自分に専門性や誇れるスキルがあれば自分の描いたキャリアを歩めたのかなあと考えると、途端に悔しくなり、このまま「会社にとって便利な人材」になることが怖くなった私は、経理への転職を決心しました。そして、これからは専門性の時代、武器となるものを身に着けずに会社にいてはダメだと考え、転職と同時に簿記1級の取得を目指し勉強を始めました。

 自分にとってこの悔しい経験は最後まで強い原動力になりました。仕事・家事と並行しながら勉強するのが辛くなったとき、自分を原点に立ち返らせ奮い立たせてくれました。

▼やってよかったこと

プロ簿記の合格体験記を読む

 プロ簿記はコンテンツが充実しているので、どこから手を付ければいいかわからなかったですが、合格体験記では諸先輩方がプロ簿記の効果的な利用方法を教えてくれています。また、受験が長期化してしまった理由を綴っている方も多く大変参考になりました。共感することも多く、よい息抜きになりました。

▼反省点

インプットに時間をかけすぎない

 プロ簿記に入会する前、大手予備校のカリキュラムで勉強していたころ、インプットする量の多さに圧倒されました。毎日講義を聴き続けることがつらくなったのです。ここで時間を使ってしまったのがよくなかったと反省しています。1級の範囲はとても広いので講義を一通り聞き終える頃には初めのころの内容はすっかり頭から抜けてしまっていました。そこからもう一度インプットをし直して…といつまでたっても演習が積めなかったのです。

 そこで私は、短期間でざっと講義を一通り聞いたらすぐに問題に取り掛かることをお勧めします。インプットしてから時間が経ってないので記憶も少し残っているでしょうし、問題を解いて間違えた論点の2回目のインプットはより深く記憶に定着するように感じました。

勉強時間よりも「何を学習したか」を意識すること

 仕事をしながらの勉強は予想以上に大変でした。

 絶対的な演習量が不足していたことは自覚していたので、初めは時間を確保して問題をひたすらに解こうと思いましたが、早起きはできないし…平日の夜は疲れているし…で時間と体力の制約は予想以上に大きいものでした。そのため、私は網羅的にすべての論点を完璧に理解することは困難と判断して、結局過去問を解けるようになれば受かるだろう!と割り切り、過去問で取るべき問題(基本的な論点でみんな正解するところ)なのにできなかったところを取れるようになるまで練習することにしました。皆様体験記にも書かれていますが初級確認テストは苦手論点の克服にもってこいです。かゆいところに手が届くような、エッセンスの詰まった問題なので非常に効率的に論点の整理ができます。

 ある程度の勉強時間を確保することは大事ですが、過去問を通じて苦手な論点を効果的に補強していく方が社会人受験生にとって合格への近道だと感じました。

161回合格体験記一覧へ戻る