第156回日商簿記1級合格体験記【nkeitaさん】

簿記1級の勉強を始めた理由

仕事で会計・税務・法務のアドバイスをする部署に配属となり、スキルアップ・資格取得の推奨をされていたことから、この機会にもう一度簿記を勉強したいと思ったためです。学生時代にこんな考え方があるのかと非常に楽しく取り組めたことから、就職してからもどこかで簿記1級を取得したいという気持ちがありました。

何回目の受験で合格したか、合格までの学習期間

2017年6月から受験を始めて7回目(全経は6回目なので、計13回受験の3年半!)でやっと合格しました。ここまで時間がかかった一番の理由は、簿記2級を15年前に取ったきりで(しかもパターン演習による取得)、簿記の基礎がガタガタであったためです。“1級の勉強をしていれば2級なんてすぐキャッチアップできるだろう”という甘い考えから、“独学で一からパターン暗記”という最もやってはいけない勉強をしていました。1年目の受験は、このようないくら時間があっても終わらないやり方でしたので、試験範囲を終わらせることもできず、散々な結果でした。簿記2級から素直にやり直していればもっと早く合格にたどり着けたのではないかと反省しています。

プロ簿記入会のきっかけ

こんな途方もない状況を救ってくれたのがプロフェッショナル簿記のブログとの出会いでした。記事に記載された目から鱗の説明(こんなにも書いてしまって大丈夫?と思うほど)により、文字だけでここまで腹落ちするのかと飛躍的に理解が進み、非常に助けられました。2018年6月受験後、不合格を確信し、プロ簿記のオンデマンド会員に入会することを決めました。

プロ簿記入会からの長期滞在

入会当初は、講義内容の理解に集中しました。他の方もおっしゃっていますが、先生の講義は非常にわかりやすく、その場で下書きしながら解答していく動画を見ると、自分も簡単に解けたような感覚になります。そして、講義カリキュラムを終えたところで、過去問に着手しました。“過去問をこなす中で基礎も網羅して身につけていけるだろう”と思っていました。講義・過去問をこなすことは、分かりやすい勉強の軌跡となるため安心感に繋がります。しかし、本質的な理解は、“自分が問題にぶつかって、なぜそのような解答になるか、なぜ自分は間違ってしまったか”をとことん調べ考え腹落ちできたときに初めて得られます。過去問でなんとなく雰囲気でできてしまった問題は、出題のされ方がちょっと変わると途端にできなくなります。あやふやな理解やぐらついた知識では、全く本番では通用しませんでした。私は入会後もこの点を疎かにしてしまったため、長期滞在の受講生となってしまいました。

周りができる問題を絶対に落とさない

不合格が続く中で、あるとき先生が講義の中で口酸っぱくおっしゃっていた、「周りができる問題を絶対に落とさないことが何よりも重要。包括利益とかやっている場合じゃない。」という言葉が、衝撃的に心に刺さりました。

それからは徹底的に基礎(プロ簿記収録の確認テスト)をやりこみました。その上で、問題演習でわからない点、なんとなくできてしまった点はテキスト・講義・質問掲示板などで腹落ちするまで確認しました。過去問をこなすだけではスルーしがちであった、会計処理の基になる考え方(どうしてこのような処理をするのか)を身に着けることを意識するようにしました。考えが共通する処理はまとめて理解できますし、応用的な問題に直面しても、これはあの処理と同じ考え方だから、このような処理になるはずと、対応できるようになりました。

コロナ禍で外に出られないときは、毎日就業前に1時間半の本番さながらの模擬試験(過去問)をして、終業後にその解説を徹底して確認し、それに関連する確認テストを復習することを習慣としました。また、2020年6月の試験が延期となった際は、これまでにつけた力を落とさないよう7月に全経、8月に財務諸表論を受けて、間延びさせることなく11月の試験に臨みました。どんな問題が出ようが基本問題を全て正解すればいいだけと、落ち着いて試験を受けられ、考えられる余裕が生まれたことが非常に大きかったです。“周りができる問題を絶対に落とさないために、基礎を徹底する”これに尽きました。

さいごに

苦節3年半の長い戦いに終止符を打て、本当に嬉しかったです。簿記に対する知識・関心が高まり、仕事においても自信につながっています。これからも簿記系の資格にチャレンジしていきたいと思います。

長い間お世話になり、より簿記を好きにさせてくださったプロフェッショナル簿記の富久田先生、弟子1号さん、アドバイザーの方には本当に感謝しております。本当にありがとうございました。

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