個別指導プログラムの具体的カリキュラム

たくさんのお申込みありがとうございます
日商簿記1級無料個別指導プログラムに、たくさんのお申込みを頂きありがとうございます。想像を超えるお申込みをいただき、ただいま整理中です。なるべく多くの方にご参加頂きたいのですが、個別指導という性格上、物理的なキャパシティの問題もあり、お断りせざるを得ない場合もあります。お申込み頂いた方にはメールでご連絡いたしますので、いましばらくお待ち下さい。
さて、本個別指導プログラムのカリキュラムについて、もっと詳しく知りたいというご要望がありましたので、あらためてご案内します。ただし、その前に、そもそもカリキュラムとは何なのか、どう活用すべきなのかについて書かせてください。
資格スクールのカリキュラムはどう活用すべきか
一般に、資格スクールにおける日商簿記1級講座のカリキュラムは、60回程度の論点講義と、直前期の答練や模試で構成されます。
ここで、多くの方は「このカリキュラムを真面目に一生懸命にこなせば、合格するんだ!」という幻想を描くようです。勘違いです。そんなことはありません。ここを勘違いしないで頂きたいのです。
どうすれば合格できるか。それは、初見で過去問レベルの問題が解けるようになる以外ありません。いくらカリキュラムを完全にこなそうが、予想問題をぐるぐる回して高得点が取れるようになろうが、初見で解けなければ何の意味もないのです。
初見で過去問レベルの問題が解けるだけの力を付ける。学習の目的はこの1点です。この目的を果たせば自動的に受かります。カリキュラムは、その力を付けるための手段にすぎません。カリキュラムをこなすことが目的ではないのです。まず、この意識をしっかり持って頂きたいと思います。
論点の棚卸
さて、ざっくり「初見で過去問レベルの問題が解けるだけの力」と言っても、論点によって状況は異なるはずです。商会が得意な人もいれば工原が得意な人もいます。工原でもCVPなら自信あるけど設備投資はさっぱり、という人もいるでしょう。そう。人によって様々です。
ですから、自分の理解度はどのレベルなのか、論点ごとに棚卸をする必要があります。過去問レベルが解ける論点もあるでしょうし、例題レベル止まりという論点もあるでしょう。中には、まるで理解できない論点もあるかもしれません。これを1つ1つ丁寧に棚卸するのです。
そして、すべての論点を、人に説明できるレベルまで理解できれば、間違いなく合格します。
前提となる基礎はできているか
1級を学習していながらも、そもそもの基礎が分かっていない方もいらっしゃいます。それは、会計の前提となる基本的な考え方だったり、工業簿記で言えば2級レベルの勘定連絡だったり、原価計算で言えば中学レベルの数学だったり、いずれにしても、前提基礎知識があやふやなのです。多分、日商簿記2級を、本質の学習ではなく、解き方パターンの暗記でクリアしてしまったのでしょう。
これは、決して悪いことではなく、仕方の無いことなのかもしれません。2級レベルではそういう学習でも十分に合格できますし、それが合格への近道であることも事実ですので。
しかし、その延長線上に1級を位置づけると、大変まずいことになります。基礎があやふやな状態でその上に1級の論点を積み上げると、すぐに崩れてしまいます。ですから、本当に基礎をしっかり理解出来ているのかを1つ1つ再確認する必要があります。もし、基礎レベルに自信がないなら、応用問題とか予想問題なんてやっている場合ではありません。
自分が主導権を持ってカリキュラムを活用する
学習プログラムの主軸は、先にも書いたとおり、基礎レベルのマスターと、1級論点の棚卸です。これは、本プログラムだからというわけではありません。資格スクールに通っていてもやるべきです。スクールの用意するカリキュラムに身を任せるのではなく、自分が主導権をもって、カリキュラムを活用するのです。そして棚卸で見つかった弱点の補強や得意論点の強化をするのです。
あくまでも、自分が主導権を持つという意識を忘れないでください。ちなみに私が受験生だった頃「予想問題がどう考えても過去問レベルよりはるかに難しい。これは時間の無駄だ」と考え、カリキュラムを無視しました。「それよりも、標準原価計算の仕損減損は重要論点なのに腹落ちしていない。こっちの方がよっぽど大事だ。質問しよう。」といった具合でスクールを利用していました。
そして、事実、85点で受かっています。一方、スクールのカリキュラムに身を任せた人はほとんど受かっていません。こういった事実があることも知って頂きたいと思います。
本プログラムのカリキュラムについて
前置きが長くなりましたが、本プログラムの具体的なカリキュラムについて説明します。
合格マップ
本プログラムでは、まず合格マップをお渡しします。これは、合格のために何が必要か、全体を見渡すための地図のようなものです。
まず土台として、会計の基本的な考え方を身につける必要があります。商会を学習する前提になるものです。また、工原の学習では、数学の基礎力が必要です。それに加え、2級レベルの完全な理解が必要です。そこまで出来てはじめて1級論点を潰していけます。
また、学習の仕方も大切です。あなたは過去問を解いたとき、解説を読んで何となく納得していませんか?そんなことをしていては受かりません。学習の仕方を間違えています。
さらに、日々の学習スケジュール管理も大切です。テキストや書籍の読み方も大事です。講義の聞き方、ノートの取り方。これらが出来ていない方も結構いらっしゃいます。
こういったことを総合的にマスターし、力を付けることで合格にたどり着くのです。合格までに何をマスターしないといけないのか、どこに山があるのか、それが表されているのが合格マップです。
論点ごとの棚卸
現時点での論点ごとの棚卸をしていただきます。意味すら分からないというレベルから、腹落ちして過去問でも大丈夫というレベルまで、1つ1つの論点の理解度をあらためて見直していただきます。
学習プランの作成
論点ごとの棚卸表にもとづいて、学習プランを作成します。ある論点はインプット講義が必要かもしれません。ある論点は、練習問題をこなすのがいいかもしれません。ある論点は過去問レベルまで出来るので、いかにミス無くスピーディに解くかの練習が必要かもしれません。こういったことを掘り下げて、学習プランを作成します。
そして使える時間(これは個々人によって異なることでしょう)と相談しながら、優先順位をつけて、どの論点をどこまでやるのかを決めていきます。これが個別学習プランです。
教材選択
個別学習プランにもとづいて、教材を選択します。正直なところ、インプット用のテキストは以下のシリーズであればどれでも構いません。全て所有していますので、質問対応可能です。ただし、ネットスクール社のサクッとシリーズのみを利用、というのはお勧めできません。(テキストとしてダメというわけではありません。初心者が入門用として使う分には読みやすくお勧めです。しかし内容が軽すぎます。合格に必要な論点が網羅されていません。)
- 合格テキスト(TAC社)
- スッキリわかるシリーズ(TAC社)
- 簿記の教科書(TAC社)
- 合格するための学校(ネットスクール社)
なお、基礎アウトプット教材は、上記シリーズの問題集をこなしていただきます。そして応用アウトプット教材は、私がオリジナルで制作して提供します。
また、基本レベルが足りていないと判断した場合は、適切な教材を紹介します。逆により深く学びたい、辞書的に使える本がほしいという場合も適切な書籍を紹介します。
課題の提示
個別学習プランにもとづいて、各論点ごとに課題を提示します。そして、スケジュールどおり課題がこなせているかを、定期的にチェックします。もし、遅れが出たり、逆に進みが速い場合は、個別学習プラン自体を見直します。
いずれにしても、個別学習プランを完全にこなせば合格できます。ですから、いま、自分はゴールまであとどれくらいの位置にいるのかを常に意識できます。これが大切です。
論点講義
基本的に、論点インプットは、テキストをしっかり読んで、プラス分かりにくい箇所は、噛み砕いた解説をしますので、それで十分なはずです。講義リクエストが多ければ動画配信対応しますが、基本的には、解説記事と質問で対応します。
一方、過去問の解き方講義、ミスを防ぐテクニック、時短テクニックなどは、動画による講義の方が有効だと思います。これはYoutube動画で配信する予定です。
どういった講義の動画配信が必要かは、受講生のみなさんの進捗状況を見ながら考えます。また、頂いたリクエストに対応します。
質問対応
合格において、質問はとても大切です。鋭い質問が出来るようになれば、合格も間近です。
質問ができない人は伸びません。まずは質問が出来るようになりましょう。逆に自分で考えるよりも質問した方が楽だからと質問を投げる人も伸びません。いずれにしても質問力を身につける必要があります。
質問対応は、本ブログの掲示板を使います。どうしても質問を他人に見られたくない場合はメールでも受け付けます。ただし電話質問は受け付けません。
質問を言語化することはとても大切です。正しく言語化できれば、もう質問の半分は片付いているようなものです。言語化するプロセスそのものが勉強なのです。電話質問の場合、その多くは、この言語化の部分を講師に委ねてしまいます。その上で答えを講師から教えてもらっても、それは「分かったような気になる」だけであって、あなたの力にはならないのです。そういった信念から電話による質問対応は行わない予定です。
学習管理
学習管理システムの導入を検討しています。これは、みなさんが何の教材を使っているのか、何時間くらい勉強しているのか、課題の進捗状況はどうか、どの論点でつまづいているのか、といったことを一元的に管理するものです。
現在検討しているのは、このシステムです。価格が折り合えば使うかもしれません。別のシステムを導入するかもしれません。
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こんにちは。先生からの課題はPDFファイルなどで提供され印刷する形になるのでしょうか?
はい、そのとおりです。
富久田先生、こんばんは。
仕事が忙しくなるので、来年6月の受験は無理なので、先生の個別指導プログラムを受講できず「とっても残念です」(あの騒動が去年の10月だったらなぁと思っています)。
たぶん、個別指導の方が忙しくなると思いますが、たまにでいいので本質講義をこのブログでやっていただくとありがたいです。
あと、先生の個別指導プログラムを受けて来年の6月の試験を受けられる方「がんばってください」。
次回、6月試験後、11月試験向けにも同じようなプログラムをやりたいと思っていますので、よろしかったら、そのときにでもご参加ください。
こちらのブログもなるべく更新していきたいと思っています。(今は毎日1記事を目指しています。今後は2日で1記事くらいのペースになるかもしれませんが・・・)よろしかったら、是非、ご覧になってください。うれしいコメントありがとうございます。
とっても魅力的ですが、私なんか恐れ多くて参加できません。
今は独学ですが、過去問中心にやっていきたいと思います。
直前期になったら過去問の解き方の記事もたくさん載せるのでご覧になってください。
それから、よろしかったら質問掲示板なども使ってくださいね。
いつも正確な解説、腹落ちしやすい説明
ありがとうございます。
日々、参考にさせてもらってます。
率直に聞きます。
先生のレベルを持ってしても、税理士試験
へのチャレンジは困難なものですか?
ブログを見た感じでは会計基準等も押さえてる
ようにお見受けするのですが。
>率直に聞きます。先生のレベルを持ってしても、税理士試験へのチャレンジは困難なものですか?
1級と税理士では、かなり内容の違う試験ですからね。比較は難しいです。
1級に近いのは簿記論と財務諸表論くらいですね。これは似ています。
しかし、簿財に受かったくらいでは、ようやく税理士試験の入り口に立ったようなものです。
ゴール(官報合格)までの2割くらいのイメージでしょうか。
税理士試験で本当に大変なのはその先の税法です。(特にラスト1科目が大変です。)
この税法が1級とはかなり違う試験です。試験のタイプも勉強の仕方も違います。
ざっくりしたイメージですが、1級は理系頭の方は結構有利な試験だと思います。要領よくやれる人が有利なイメージですね。
一方、税理士は暗記をコツコツ積み上げていくことが出来る方が有利なイメージです。
むしろ、1級に近いのは、税理士より公認会計士の方です。これは試験タイプも勉強方法も1級に近いです。まあ、1級と会計士では、ボリュームや難易度、深さが全然違いますが。
まったくの極論ですが、スピードスケートで優勝出来るくらいの実力があるのなら、フィギュアースケートで入賞出来ますか?と聞かれているようなものです。それ、似ているようで全然違うので、答えようがありませんよと。そんな感じです。
>ざっくりしたイメージですが、1級は理系頭の方は結構有利な試験だと思います。要領よくやれる人が有利なイメージですね。
一方、税理士は暗記をコツコツ積み上げていくことが出来る方が有利なイメージです。
変な質問に先生の貴重な時間を割いて頂きありが
とうございます。
今後も、色々と参考にして勉強していきたいと思います。